にゃんにゃ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 5.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
私のことおぼえていますか?
この映画に何を見るのかはあなた次第。
現実をみて心を重ねるか、
夢を見れずに落胆するか…
とてもシンプルなストーリー。(ただのストーリー紹介)
桜花抄ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
幼いころに出会った男の子と女の子。
同じ境遇を持つ2人は次第に近づき、やがて引かれあう。
しかし、哀しい境遇は、二人の仲を無下に引き裂く。
何も、抗うすべを知らない二人は、運命に身をゆだねる。
唯一、二人をつなぐのは手紙のみ。
「手紙から想像するあかりは、、なぜか、、いつも一人だった」
たぶんそれは事実。しかし願望。
必要なのはお互いだけ。君のそばにいるのは、自分だけでありたい。
貴樹は明里に会いにゆく。電車に乗って。
再会して確かめる。僕たちはつながっているんだ。
「次の瞬間、、たまらなく、、悲しくなった。」
コスモナウトーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
悲しみにふける2人に、時の流れは何を与えるか。
色あせる想いか、
重ねるほどに募る想いか。
「出すあての無いメールを打つ癖がついたのはいつからだろう」
もうつながることの無い、この想い。
幻を追う彼に、目の前の彼女は映らない。
そんな若き日の思い出。
秒速5センチメートルーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
大人になって、ふと思い出す。
あの日の熱い想いを。
しかし、
「かつてあれほどまで真剣で切実だった想いが綺麗に失われてることに気付いた。」
別に、引きずっている訳ではない。
でも、もしまた会えたら。
運命のいたずら。
かつて2人を結んだ、電車が分かつ、2人の距離。
電車が通過するのを待たずに去る明里。
電車が通過するのを待とうとする貴樹。
もう忘れよう。
2人は、もう、別の道を歩いているのだから。
貴樹の時間が動き出す。