ストライク さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 2.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
感謝感激雨霰
原作 ラノベ 未読
時代小説、伝奇
全12話
12話と云っても、1話50分なので、実質24話分にあたります。
簡単に説明すると、奇策士【とがめ】と、刀を使わない剣術「虚刀流」の七代目当主【鑢七花】が、12本の刀を集める旅のお話。
前々からあにこれ仲間にオススメされてた事もあり、今回、ノイタミナで再放送されたので視聴しました。
感想
いや~、最終話であんなに感動させられるとは、夢にも思いませんでした。
最初見たとき、作画やキャラデザが「日本昔話し」みたいで、ちょっと抵抗ありましたが・・・
3話くらいで慣れました。
話も難しくなく、解り易いです。
頭が良くて我がままでツンデレの
とがめ 声 - 田村ゆかり
素直で天然でちょっと頭が足りなくて、色恋に疎い
鑢 七花(やすり しちか) 声 - 細谷佳正
この二人が旅していく内に、段々と惹かれあっていく所も見所です。
最終話では、その想いに涙でした。
刀を所有する者との、命のやり取りや、裏で目論む真庭忍軍(まにわにんぐん)等の戦いは観てて熱かったです。
{netabare}
真庭忍軍って、何か観てて哀れで可哀想でした。
結局、全員殺されてしまうのですが・・・
特に、七花の姉 鑢 七実(やすり ななみ)の非常なまでの言動で殺される所は 酷かった。
ってか、お姉ちゃん無双すぎ!
否定姫に強い忠誠心を持つ腹心の左右田 右衛門左衛門(そうだ えもんざえもん)も、冷酷だったな・・・。
忍者って悲運ですね・・・。
11話のラストで、とがめ が右衛門左衛門の銃によって倒れてしまいます。
え!死なないよね?来週が気になって仕方が無かったです。
そして、最終話の始め・・・
嘘でしょ?
メインヒロイン死んじゃうのか・・・
「自由に生きろ」そう言い残して逝ってしまったとがめ、
残された七花が可哀想で悲しかったです。
七花が、一人でお城に乗り込み、12本の刀を一気に破壊していくシーンって・・・
七花、めっちゃカッコいいです。
苦労して集めた刀を、ものの15分位で全て破壊とか・・・なんだか・・・呆気なかったです。
でも、七花の怒涛ぶりには爽快でしたがね。
昔ファミコンで遊んだゲームで、各階のボスキャラ倒していく「スパルタンX」を連想しました。(笑)
右衛門左衛門とのラストバトルの直前、七花がとがめとの思い出を思い出すシーンでは泣けました。
思った以上にそのシーンが長く、ちょっとズルイです。
右衛門左衛門をギリで倒し、最上階の天守閣に辿りついた時に流れるBGMも最高です。
七花も かっこいい!
将軍を「チェリオー」のセリフで始末する所は、感慨深くもあり、「仕事人」を観ているようで、スッキリでした。
結局、二人は最後まで「愛してる」と云う言葉は言わず、「惚れた」「好き」と云う言葉だけだったのも、時代に合ってるし、二人らしいな~って思い、よかったです。
ラストは、まさか七花と否定姫が二人気ままな旅でした。
まぁ、あの二人がくっつく事はないだろうな~とは思いますが・・・? ^^;
{/netabare}
復讐を果たせなかった者
目的を果たせなかった者
志半ばで倒れた者
思いを遂げられなかった者
負けた者、くじけた者、朽ちた者
一生懸命頑張って、他のあらゆる全てを犠牲にしてまで踏ん張って、それでも行為が全く結果に繋がらず、努力は全く実を結ばず、理不尽に、あるいは不合理に、ただただ無惨に、ただただ無様に、どうしようもなく後悔しながら死んでいった者達の、夢と希望に満ち溢れた未来を予感させる 前向きな物語・・・・・
ナレーションより
終盤11、12話が熱いです。
アニメ好きじゃない人達にもおすすめできる作品です。
ノイタミナ版
OP:「拍手喝采歌合」 歌 - supercell
ED:「言ノ葉」 歌 - ピコ
どちらも好きでCD購入です。^^