plm さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ゆゆ式国語の授業
仲が良すぎる三人組が繰り広げる独特のノリ会話を基軸にした日常系ほのぼのアニメ。
やはりこういうタイプのアニメは見続けると空気感を理解してきて着実に面白くなってくる傾向がある。
それにしてもこの作品はスロースターターで、自分としてはなかなか流れに乗ることができなかった。
あれ、ゆゆ式ってもしかして良い作品なんじゃ?と思えてきたのは最終話を観てからくらいだった。
以下、順に視聴時に抱いていた感想から、総括まで。
■ゆる~い日常枠 これぞ真・日常系?(1話時点での感触)
毎期一本くらいはこういうほのぼの枠があると癒されていいなー前期でいうところのGJ部の枠だろう。
ほのぼの日常系のアニメはこれまで何本か観てきたけど、その中でも方向性の違いがあるように思える。
空気感で押していく「真・日常系」と、ネタで押す「コメディ寄り日常系」などに分けられる気がする。
ざっと思いついたのを ネタ寄り← →空気寄り で並べてみると
WORKING!!、みなみけ、ゆるゆり、キルミーベイベー、らきすた、あっちこっち、GJ部、Aチャンネル
こんな感じかなー 正直キルミーは何系なのか謎だけど・・
左寄りのやつは物語の奇抜性や喜劇性を重視してる感じ。
右寄りの方はゆったりとした空間性、キャラクターの日常性や空気感を重視してる感じ。
ゆゆ式を1話の時点でこれに当てはめると、GJ部とAちゃんの間くらい、かなり空気系な感触だった。
ギャグ・コメディ的な面白さを期待する人は、はたらく魔王さま!へ行けば良いと思いまっす。
劇的なことはなくとも、のんびりとした日常風景を求めてる人には合致しそうなアニメになりそうです。
■電波対エスパーな会話(5話までの感想)
あまりに会話内容が飛び飛びで突拍子ない。いくら日常系でももうちょっと実のある会話しれよww
突然テーマっぽいものや哲学的な話題がでてきても深堀りせずに終わる。
幼少期エピソードはわりとまともに楽しめるんだけどな~ 日常会話パートはエスパー対超電波である。
■ゆゆ式、その真髄とはなんだったのか(最終話視聴後)
これまで上のような感想を抱いてきて、全体的に電波でカオスな会話~くらいの認識でいたけども、
もともとこの作品って、テーマに対する追求や学のある会話をしようってわけじゃなかったんだと分かった。
いうなれば日本語探究!不思議な言い回しや単語を見つけては、自分たちの感性に当てはめていく遊び。
その会話自体がセンスであり、結論がなくてもよかったんだ、と。
オチなんて気にせず、過程を大切にすること。それがこのゆゆ式で見せたい所なんじゃないかと思った。
日常系というジャンルはそもそもそういうものなんだろうけど、
ここまで徹底して何気ない女子高生の会話を自然体で描写していたのはすごいな。
そして書いてて思った、こいつら女子高生かよwww