景禎 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
他愛のないおしゃべり、ただ楽しくて
4コマ漫画原作の作品です。女子高生3人組が、なんのことはない普通の日々を過ごすという、日常系アニメ。作画が秀逸で、女の子のさりげない動きとか、こだわり度は京アニクラス。
4分番組なのにOPとEDがしっかりあって本編は実質2分。とても短いです。でもEDの後半に、小ネタが1つ入っています。この短さがこの作品の命とも言えるかもです。おそらく、このクオリティで30分はもたないでしょうね。予算的にも技術的にも。
お話の内容は日常のたあいのない事柄を描くだけですが、登場人物のキャラが立っていてけっこういい味出してます。メインキャラの声優についてイロイロ書いている人もいるようですが、私的にはまったく気にならないレベル。ストーリーや盛り上がりがないことを欠点にあげる人もいますが、この作品は逆にそれらの要素がないことが売りですね。
1話は作画のみでつかみOK。背景やキャラの表情、動きがとてもいい。
{netabare}縁側のシーンやバス停のシーンの、なんとなくほっとするような心地よい雰囲気がとてもいい。すれ違う幼稚園児の表情が変化するなど、芸が細かいです。{/netabare}
2話以降は学校や家での会話が中心になるので、1話ほど作画のよさが出ないにしても、雰囲気は継続です。
あっというまに最終話。
{netabare}全体が1話目のリフレインです。1話の背景や構成をそのまま使っての最終話。しかし、よく見ると同じと思っていた背景や登場人物の服装の季節が違っています。手抜きをするにも芸が細かい。失礼、1話と同じ構成となっているのを手抜きと見るのはおこがましい。繰り返しの手法は視聴者に感動をもたらすテクニックの一つですよね。{/netabare}
日常系をあまり見ないわたしにしては、例外的な高評価でした。2期期待。