入杵(イリキ) さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
世界の終焉を描いた気持ちの悪いサスペンス
本作は伊藤潤二の「ギョ」(週刊ビックコミックスピリッツ)を原作にufotableとアニプレックスが手掛けるプロジェクト、アニメ文庫1期の3作品目として製作された。
原作とは被害者の入れ替えなどの相違点が見られる。
キャッチコピーは「体感せよ。アノ不思議な魚のフォルム、音、動き。」。
あらすじ
{netabare}
女友達と共に卒業旅行で沖縄へ旅行に行く事になった華織。しかし、旅行先で足が生え死臭の匂いがする奇怪な歩行魚が現れ、更に巨大なサメの様な奇形魚にも襲われる。東京の忠に連絡をするも不自然な途切れたため心配になり、急遽東京に戻るも既に東京も歩行魚によって埋め尽くされていた。
{/netabare}
感想
{netabare}
原作では本作の主人公華織と原作の主人公忠の立ち位置が逆であり、華織の性格も本作程良くなく、細菌汚染の被害者となっている。本作は華織をひたすら守ろうとしていて、納得がいかなかった。
原作は絵も相まってホラー調で、奇怪な魚の登場ももっと不気味に描かれている。本作はホラー調は皆無で、サスペンスの要素が非常に強い。また、もっとグロテスクな描写も欲しかった。題材は大変興味深いが、映像化に失敗した感が否めない。しかし、作品としての完成度は依然として高く、続きの気になる展開が魅力であった。
{/netabare}
総評
奇怪な話、サスペンスが好きな方にお勧めである。