三崎鳴 さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
重厚で硬派なアクション作品
相田裕の漫画『GUN SLINGER GIRL』を原作としたテレビアニメ。通称ガンスリ。イタリアを舞台に「障害者の身体を改造した少女の暗殺者」を運用する対テロ機関「社会福祉公社」と犯罪やテロによってイタリアを襲撃するテロリスト集団「五共和国派」との対決を主軸にした銃器アクション作品。アニメ版一期では原作2巻までの内容を順番を入れ替えた上でオリジナルエピソードを追加してコミック本編との整合性を保っている。本作を掲載していた雑誌「電撃大王」は所謂「美少女萌え」系統の作品を多く掲載していたが本作はイタリアの社会問題をテーマとしたその内容の重み故か中でも特に異色とされていた。
あらすじは以下の通り。(wikipediaより引用)
「少女に与えられたのは、大きな銃と小さな幸せ。」
物語の舞台は架空の現代イタリアを中心としたヨーロッパ。イタリアは国内に地域間対立や思想対立を抱え、テロや暗殺などの暴力活動が絶えなかった。イタリア政府・首相府は、表向きには障害者への様々な支援を行う組織として公益法人「社会福祉公社」を設立する。しかしその実態は、身体に障害を持った少女たちを集め、身体の改造と洗脳を行い、反政府組織に対する暗殺をはじめとした超法規的活動を行わせる闇の面を持った組織だった。少女たちは、「義体」と呼ばれる人工の肉体と引き換えに、時に危険すら顧みられることなく銃を手に戦う運命を背負わされた。
深夜アニメ業界では珍しい重厚で大人向けな作品である。描写の細かさ/丁寧さ故かストーリーの進行が遅いと感じるかもしれないがそれもまた醍醐味であるといえよう。