るぅるぅ さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
奈須きのこ だから観てしまったね
視聴前から色々と噂を聞き敬遠していました。
本作はゲーム月姫が原作でファンから酷評が多い。
シナリオの補足的な説明不足。
等とゲームを知らない私は視聴するのも考えてしまう気分です。
ただ、皆さんも良く知っているTYPE-MOONと言えば、Fateシリーズ、
空の境界と有名な作品を手がけた奈須きのこ氏の初期作品になる本作。
観終わった感想は、12話では生殺し気分ですが、シナリオは良く世界観に酔いしれる余韻があります。
物語は、吸血鬼・伝奇ホラーサスペンス
主人公・遠野 志貴は、ある衝動に掻き立てられ出会いがしらに女性を殺してしまう・・・
曖昧な記憶のなか、翌日その女性・アルクェイドは志貴に声をかけるのであった。
アルクェイドの目的によって住む世界が変わり、志貴が殺した理由・過去に
刻まれたある記憶を思い出した時、二人の距離が切なくも無力な気持ちになりますね。
この作品の良さは世界観ですが、作画が良いわけではありません。
アニメには似つかないピアノの音色が多く使われ、ここぞというシーンで、
ふと流れてくる自然な音が雰囲気をかもし出し良かったことですね。
OPもメロディーだけで印象的でしたね。
舞台は夜が多く背景だけ観ると暗い感じですが、それも設定上仕方ないですが、
バトルシーンも空の境界を観た後なら尚更、物足りないです。
また、主軸が志貴とアルクェイドがメインの為、サブキャラが後半から置き去りで寂しいですね。
日常描写に尺を取り過ぎているのでテンポが遅い点はありますが、
初見の方に食いつきやすい様にした配慮が仇になった感じですね。
ただ、テーマとして感じられるのは恋愛描写に近い部分もありますが、
アルクェイドの中に生きる喜びを見出し、志貴の過去・未来を見出せない中に
渦巻いた想いから人間らしさを伝えたかったのかな と思います。
本作は空の境界の視聴後に観ることをお勧めします。
世界観の根本が共通しており溶け込みやすいです。
ハードルを上げずに観て下さい。