hoku-sai さんの感想・評価
2.1
物語 : 1.0
作画 : 4.0
声優 : 1.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
残念すぎる。
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
おい、なんだコレ・・・ 怒
子供騙しにすらなっていない!!
えぇ。
こーゆーのがダメ映画です。
100点満点だとすると3点です。
勿体無さ過ぎる。
きっと金儲けしか考えんような、とてつもないアホがいたのでしょう。(フ○テレビあたり)
じゃなければここまで作品と観客と製作者を馬鹿にした作り方はしない。
まず無難に作りすぎ。
いや無難を通りこすとテキトーになるんだ、と教えられました。
適当じゃなくてテキトー。
テキトーすぎるので設定が分からん。
まず舞台となる世界「ビジョン」、この世界が何なのか説明が一切無し。
んでその世界に入って突然試験みたいの受けさせられて、魔術師だとか勇者だとか決められるのだけど、何基準?
主人公の採点結果で勇気最低ランクって言われた直ぐ後に、じゃあ勇者ねって…無理やり過ぎない?
そう無理やりすぎる。
その世界で宝玉を5個集めると女神さまが願い叶えてくれるんだが何で?
しかも現実から「ビジョン」にやってきた「旅人」以外には集める権利すらなさげ(そこらへんの説明も当たり前のように一切無いので不明だが)
なぜ「旅人」でなくてはダメなのだろう…
ウンわからんからいいやぁ位こちらもテキトーに見てしまう。
さらにその宝玉が何種類で何個あるのか不明。(当然説明も一切無し。)
まじかよ。
そもそもなんで廃ビルが「ビジョン」に繋がってるの?(当然説明も一切無し。)
長い旅の途中どんな出来事があって少年(主人公)が成長した?ビミョーな歌が流れてる間に旅しましたよ的な中途半端すぎる描写があるのみ。
「ビジョン」に来て願いを叶えた「旅人」はいるの?
過去にも旅人がいた事はビジョンの住民の言動から間違いない
もしいたとしたら物語を潰すくらい大問題。
いやもういい…
そんなこと求めるだけ無駄なくらい適当すぎる。
ツッコミどころ超盛りだくさんな内容なので壮大なボケと思っておこう。
そ し て
物語として重いテーマを背負っているのに何もかもが軽く描きすぎ。
勿体無さすぎるを通り越して馬鹿にしてるとしか思いようがない。
例えばミツルという登場人物は自分にとって何より大切な人間の運命を変えることを望んでいる。
そのため「ビジョン」と言う世界で非道な行為まで行い宝玉を集めている。
そこに至るまでは凄まじい葛藤や苦悩があったはずだが、当然まったく描かれていない。
要は自分の心を押し殺し、悲痛な覚悟と苦悩を抱えながら運命と戦っているのだ。
(そこもあまり描かれていないので劇中はセルフサービスで補完しよう。)
そ れ な の に だ ! ! ! !
主人公はもうコレでもかって位アッサリと入手してゆく。
ホンッッットにアッッッサリと!!!
あのなぁ…
ほんとミツルにあやまれよ…
主人公なら何でもありかと問いたい。
運命を変えるって、そんな重すぎるテーマひっぱてきてこれじゃあ冗談にもなりゃしねぇよ。
論外だがあえて言うと、宝玉が行き当たりばったりでとっっっても簡単に入手してるので、そこにカタルシスの欠片すら感じない。
言い換えると主人公に一ミリたりとも感情移入できない。
そんなんでただでさえ作品を台無しにしているのに、さらに無駄としか言いようの無い豪華な声優陣が更に追い討ちをかましてトドメをさしている。
やはり前述のとてつもないア・・・・自重。
とにかく、原作読んだことは無いが作品をここまで見事に殺したアホに拍手を送りたくなる位ヒドイ。
テーマを大事にしてもっと描く視点を深くすると、アニメーションもさすがに綺麗だしとても素晴らしい作品になると思うのだけど…
勿体無さ過ぎる!!!
万人を受けを狙ったはいいが、そのために結局どっちつかずのグッタグタになってしまった感じです。
残念通りこして無念です。
ここまで非難するのは作品をバカにしているからではなく勿体無いから。
折角いい話なのに掘り下げが無く、薄っぺらになってしまっているので次はもっと頑張ってくれ!!と願います。
最後にここだけは絶対に納得いかないので徹底的にこき下ろす。
ラストのあたり
ミツルは死んでしまった妹を生き返らせることが目的だったのだが、そのために行った自分の行為を間違いだった(間違いであることは自覚していたであろうが目的の為黙殺していた)と悔いて消えてゆく。
その後主人公は「ビジョン」を救うと言う願いを叶え現実世界へもどる。
の だ が ! !
主人公が変えようとした運命である倒れた母はフッツーにピンピンして生きてるし
そしてなんと!
最後のシーンでミツルが現れるのだ!!
挙句の果てには妹もしっかり蘇っている…
はぁ…
もうなんでもアリかと。
え?
なんだったの運命って?
なんでも都合のいいようにハッピーエンドなら満足か?
劇中の「喜びの分だけ悲しみがあり、幸福の分だけ不幸がある。それを受け入れ運命を切り開き未来をつくっていこうと思います」という物語のなかで大きな意味を持つ台詞があるのだが完全に、ものの見事に裏切り馬鹿にしてくれています。
主人公はエライ子だから女神様がサービスしちゃったとか?
運命というものをえらく軽微に描いてくれたものだ…
良いことしてりゃその分いいことあるってかい?
幼児向けの絵本あたりでやって下さい。
そんなに簡単に運命というものは変えていいのでしょうか?
犠牲を支払わないと変えられないものだからこそ苦悩し成長もあり得るのであって、都合よく変わって良い物ではない!!
そして決して変わらないはずの運命だからこそ、人は待ち受ける運命に対して懸命に生きる。
それが当たり前の良い事をしたくらいで変わると言うのなら、懸命に生き運命と戦う全ての人々を冒涜することに他ならないと私は思う。
この終わり方については、綺麗ごとですらない最悪のハッピーエンドだ。