bk958 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
脱・ありがち!
【総評】
ラノベ原作、AIC Build制作。ご存知残念系ラブコメの第2期。
1期は、女性キャラの魅力を存分に引き出したハーレムものとして大いに楽しみました。その強みを維持しつつ、2期はストーリーも面白かった。
なんといっても、小鷹が"聞こえないふり"をしていたと言う衝撃的な展開。ヒロインとの進展を寸前で回避するのは、一番盛り上がる状態を複数キャラとキープするために、ハーレムものの主人公には不可欠な能力ですが、それを作者の作為でなく、小鷹が自ら回避していたというのは面白い。
ただ、そのための前振りが足りないというか、後付感があるのが惜しい所ではありますが。
終盤にかけてハーレムものの理不尽に一石を投じつつ、小鷹が越えるべきハードルをこんな方法で設置するのは、巧みです。後付だったとしても、"残念系"という売りがお馴染みな設定になったところで、又違った新鮮さを取り入れるという作者のバランス感覚に、思わず舌を巻く…。
キャラクターでは、2期になって突然スポットがあたり、小鷹が逃げずに隣人部と向き合うために悪役を買ってでた理科にはとても好感が持てました。夜空にいたっては逃げ出してますからねwwそういう意味では小鷹と一番近い存在なのかもしれませんが。
急遽、理科ルート浮上!とおもいきやでした。 {netabare} はっきりと友人として選ばれることは、恋愛から遠ざかることで、それは理科もわかっていたはず。タイトルもまさかの理科で回収し、一番純粋に友情を望んでいたキャラとしてメインで描かれたのも驚きでした。理科の一人称僕だったんかーいww{/netabare}
話をシリアス方面にふったにも関わらず、隣人部崩壊→夜空逃亡と微妙な最後だったのは否めませんが、それ以上に魅力的な内容だったように感じました。ぜひ3期も期待したいです。それにしてもヒドイ夜空のディスられっぷりww夜空復活ルートの予感…(^_^;)