「秒速5センチメートル(アニメ映画)」

総合得点
87.0
感想・評価
3993
棚に入れた
18469
ランキング
174
★★★★☆ 3.9 (3993)
物語
3.9
作画
4.3
声優
3.5
音楽
4.1
キャラ
3.6

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ネタバレ

三崎鳴 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

本格派の美しき恋愛作品

新海誠監督作品4作目。「桜花抄」「コスモナウト」「秒速5センチメートル」3本の短編アニメーションで構成される。あらすじは以下の通り(wikipediaより引用)。
1. 桜花抄  東京の小学生・遠野貴樹と篠原明里はお互いに対する「他人には分らない特別な想い」を抱えていた。しかし小学校卒業と同時に明里は栃木へ転校してしまい、それきり会うことが無くなってしまう。貴樹が中学に入学して半年が経過した夏のある日、栃木の明里から手紙が届く。それをきっかけに、文通を重ねるようになる2人。しかしその年の冬に、今度は貴樹が鹿児島へ転校することが決まった・・・
2. コスモナウト  種子島の高校3年生・澄田花苗は、中学2年の春に東京から転校してきたクラスメイトの貴樹に恋をしていたが告白できずにいた。しかも卒業を控えながら自身の進路についても決められず、趣味のサーフィンでも波の上に立つことが出来ないというスランプに陥っていた・・・
3. 秒速5センチメートル  貴樹は高みを目指そうともがいていたが、それが何の衝動に駆られてなのかは分からなかった。ただひたすら、仕事に追われる日々。3年間付き合っていた女性からは「1000回メールしても、心は1センチくらいしか近づけなかった」と言われ、自身の心が彼女に向いていないことを見透かされてしまう。貴樹自身も自分自身の葛藤から、若き迷いへと落ちてゆく。しかし、貴樹の心は今もあの中学生の雪の夜以来ずっと、彼にとって唯一の女性を追い掛け続けていたのだった…。一方、明里は…。大人になった彼らの自らへの自問自答を通じて、魂の彷徨を描いた表題作。
“出会いと別れ”“時間の流れ”を恋愛を通して美しくも残酷に描いた作品。男女それぞれの恋愛に対する価値観の違いを主題に置いているように感じた。どちらかといえばアニメというよりは文学作品に近い。心情背景を言葉でなく画で表す点が特徴。恋愛系のストーリーを好む人なら見て損はない作品だと言える。又、作画のレベルが非常に高く主に背景の描写が美しい。ただ凡百の万人向けアニメが好きな人にはあまり勧められない。

投稿 : 2013/04/06
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