凡打 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
「悪趣味」な芸術作品
放送当時、実写とアニメを織り交ぜた独特な表現方法で賛否両論を呼んだ、これまた独特な小説が原作の作品。
全編通して、毒々しい色使いや、けばけばしいキャラクターなど、「悪趣味」全開の演出が続き、嫌いな人はとてつもなく嫌いな作品になってしまう作品だと思います。しかし、人によってはだんだんツボに入り、この「悪趣味さ」による独特の芸術性が次第にクセになってくること間違いなしです!!
また、以上のような独特な演出に目が惹かれがちですが、ストーリーも非常に考えられています。
「精神科」が舞台ということで、毎回毎回、それぞれの「悩み」を抱えた患者が、主人公?である、伊良部というある精神科医を尋ねるところから物語は始まります。
この伊良部の人となりもかなり独特で、傍から見ていると全く「患者を治す気」が伺えられません。
しかし、物語を一話分最後まで見ると、しっかりと患者の「悩み」に対して「答え」が与えられており、非常に考えさせられ、感動できます!
1話完結で、各話バラバラに見てもよくできた作品なのですが、面白いところは、全11話、計11人の患者の作品の中で過ごす時間軸がかぶっているという点です。
それぞれの話が微妙につながっているため、
「これがここにつながっているのか!」という発見も味わえます。
物語の最後に、「No one is ○○○○○○○.」という言葉が表示されるのですが、この言葉こそ、この物語が伝えたかったことではないか、と、深く感動しました!!!
○の部分にどんな言葉が入るのかは、是非、本編を見てみてください!!
OP、ED、BGMに、電気グルーヴの曲が使用されています。
個人的に、昔からのファンなので、曲が流れるだけでかなりテンションが上がります!!!(笑)
OP曲の「Upside Down」、大好きです!!!(笑)
基本的にこの「電気グルーヴ」というグループも、タイトルに書かせて頂いたようなスレた芸術性を持っているので、作品の雰囲気に非常にあっているように私は感じました。
以上のように、非常に見る人を選ぶ作品だとは思いますが、最終話を見終わったとき、「見てよかったな」と思える作品だと思うので、気になった方、是非見てみてくださいっ!!!