モヤモヤ さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:今観てる
徐々に面白くなっていくアニメ
メディアミックスの先駆けと言われる角川文庫。その角川文庫創刊65周年記念アニメということで、期待は大きかったです。
キャラクター原案は岸田メル。制作は背景作画などに定評のあるp.a.worksと作画にもこだわりを感じます。
まず、アニメを視聴して感じたのが期待通りの丁寧な作画。鬱蒼と生い茂った木々であったり、石畳、神社といった舞台設定の熊野古道の美しさを見事に描いてありました。
p.a.worksは「true tears」や「花咲くいろは」でも感じましたが日本の山地の雰囲気を描くのが本当に上手いです。
ただ1点、気になったのはコントラストが明るすぎるところ。舞台である東紀州は伊勢、熊野古道と自然信仰が強く、この雰囲気を味わったことがある人ならば分かると思いますが、もっと湿っぽくて暗く荘厳な雰囲気があります。山の奥地なのに全体的に明るくしたのは少し不満でした。
肝心のストーリーですが序盤は伏線を多く張り、視聴者に疑問を残す掴みどころの無い内容となっています。
序盤は結構モヤモヤしてつまらないかと思いますが、視聴を続けていくと徐々に話も見えて面白くなってくるので、1話で切った。なんてことでは勿体無い作品だと思います。
5話まで視聴して思った事。
この作品が、能力キャラバトルになってしまうのか。それとも熊野古道や山伏と言った自然信仰を主体とした設定を使う神秘的な作品になるのか。個人的には後者であって欲しいです。