るぅるぅ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
丁寧でわかりやすいから面白さが引立つアニメ。
現代で働く魔王と勇者達の日常コメディギャグを中心にラブコメ・シリアス路線と幅広く描かれている。
ネタの拾い方が私達の日常生活をベースから成り立っている。それによって当然のことが、彼等には全て新鮮な事柄になる。 ほとんどがボケ倒しにしか見えないが、観ている側はツッコミとブラウン管越しの共有感覚となる見せ方が出来上げっているように想える。そのインパクトをより引き出す顔芸を使いキャラを引立たせる。そしてココが笑うポイントとばかりに声を大にして伝える。 かなり古典的な方法ではあるが、わかりやすい表現が爽快に笑えキャラに愛着が生まれてくる。
作者のギャグセンスによって洗礼されている力が大きいのかもしれないが。
終始同じサイクルではマンネリになるのだがファンタジーバトルを入れ緩急をつけている。このファンタジーバトルも剣・魔法そしてぬるぬる動くキャラとコメディアニメで、ここまで描かれていたら申し分ないとさえ感じる出来栄え。そのバトルの合間でもコメディ要素は忘れないように構成されている。
シリアス展開において気掛かりではあったが、4話の脚本が素晴らしく最終話まで安心して観ることができた。説明口調になる展開をキャラ視点・コメディの間で補い世界観とキャラの掘り下げから次回への布石を打つ。かなり凝縮されているが、小刻みなテンポの良さもあって丁寧に作られている。
日常コメディギャグが主軸の為、世界観については全貌がまだまだ見えないが適度なシリアスとラブコメのバランスが最適と感じた。
キャラを丁寧にわかりやすく表現した制作者の愛情にあふれた作品。
以下 各話レビュー。
1話{netabare}
「まおゆう」と比較させる為に見せられ、制作側の思惑にはめられているような;
魔族語を字幕で画面に視覚を向けさせる演出、リアリティを増す雰囲気にもなって良かった、もう使用されない気がするが。
女勇者と一時休戦で協力し元の世界に帰る方法を探すor魔力を取り戻す方法を考える。
元の世界に戻る為に社会に溶け込み、元の世界に帰れず現代社会の征服だ~! で終わらないことを祈ります。
キャラ達は異界から来ているので、無知という構図からネタが転び放題の日常コメディになるのかな?
コショウだけに故障したとか言われなかっただけ、まだマシかな。あまり変わらないかもw
今後の展開に期待したい。{/netabare}
2話{netabare}
1話と同じく異界から来た魔王だから笑えるギャグ。
勇者エミリアが登場し魔王の動向を監視する中で魔王たちを狙う異界のキャラがいるっぽいで終わり。
~ん、シリアス路線の展開に流れを含ませだけで進展はあまり期待していないですね。
来週は、後輩とデート回。勇者がツンデレになりそうな; {/netabare}
3話{netabare}
地震の謎が異世界と異世界のリンクによる影響。これが帰還方法になるか不明だが欠点もありそうな気がする設定。
魔王と勇者を狙う者は、どうも魔王は心当りがあるように濁していたね。
今週は笑う要素が少なくややシリアス重視でしたが、チーちゃんの手を繋ぐシーンの顔の表情が特に良かった。 このアニメの特徴は表情の喜怒哀楽がはっきり描かれている点は好印象。 {/netabare}
4話{netabare}
意外とシリアス方面も枠組みは出来ている様に今は見える。
チーちゃんが魔力を感知する理由、勇者の過去、魔王が人の気持ちにふれ変わりつつある各キャラの掘り下げが、この30分に濃縮されている。シナリオバランスが凄く巧い回だな、そして次への引きとして悪魔大元帥ルシフェル登場。 そこでなぜコイツは力が使えるんだ、異界から来る勇者の仲間も簡単に現代に来れるの? など、露骨な伏線が興味を引き立てる。 とりあえず、この回はシリアス多いけど、いつものコメディ部分も忘れず満点の出来栄え。作画も丁寧でサブキャラの表情まで細かく描かれている。また、大家がどこに所属しているのか今後のキーポイントなのかな。{/netabare}
5話{netabare}
これすげぇ面白いなw 冒頭のオルバのくだらん台詞を捲くし立てる魔王そして厨二バトルのさなかでもコメディを挟み緩急がとれバランスいいな。ソナーも魔王のことを感知する者だからチーちゃんと理由付けになっているし、オルバの存在も違和感なく無駄なキャラがいない。ルシフェルを殺さず魔王・勇者それぞれの変化とも見え、わかりやすい。{/netabare}
6話{netabare}
異端諮問会と教会が密接な繋がりがあるっぽい。そして次なる刺客が魔王・勇者を殺そうとするのかな。 大家=シバ ミキも異端諮問会と関わっていそうな気がしますね。 コメディは写真・漆原のキャラが面白く、あっという間ですねw ただ、この作品、展開が読めそうで読めないですね。 エンテイスラに帰ろうとするとギャグ路線へシリアス路線にと方向性が中盤まで読めない所が味噌になっている。{/netabare}
7話{netabare}
エミリアが鈴乃の胸を見て一緒ぐらいかな て、こんなバカな勇者いるかよ と思わずツッコミたくなったw 漆原もニート設定でキャラが濃くなってくる一方だな。 鈴乃が刺客ではなかったのかな と、まだまだわからないですね。それにしても鈴乃VSチーちゃんの一方的な対抗心も笑えて、オーバーアクションがまた良いね。{/netabare}
8話{netabare}
チーちゃん回だなw あの顔芸はツボになるな・・・あのシーンだけ繰り返し見ていたw 魔王との関係も芯にブレがなく純粋な気持ちで見ているだけで微笑ましいキャラだな。少し眩しいw あの空気で「コンビニでお惣菜」とボケるのか、面白すぎるw 鈴乃とミエリアの関係も何かと複雑だな。教会内部の思惑とのズレで鈴乃の行動がどれだけエミリアに影響を与えるのか見物。そして魔王はセンタッキーフライドチキンに勝てるのかw!? {/netabare}
9話{netabare}
普通に売上に奮闘する魔王w 何も考えずに見る日常回だった。残り3話で駆け足になりがちな展開で丁寧だと感じられる。作品のイメージダウンにならず巧いな。地域貢献する魔王の戦略勝ちだったw恐らく2期への繋ぎとなる節目で終わりそうな予感。{/netabare}
10話{netabare}
他店の応援に行く魔王、着実に評価されてゆく実績。女の子に対しては鈍感であるw 8話のチーちゃんのように真っ向から告白されると真剣な対応をしようとするから良いのかも。
エミリアは相変わらず女としてのプライドを気にする姿や鈴乃を含め幽霊が怖いといった狙った展開は分かっているけど面白いな。鈴乃の水着姿もお決まりだなw
顔芸も少し使われ、能登麻美子まで起用されていた。魔王は相変わらず人間を救うが鈴乃の疑心を抱かせセンタッキーの店長が黒幕っぽい。天使みたいでエミリアと勇者との共闘バトルがまた見れそうかな。{/netabare}
11話{netabare}
異端諮問会は教会内部にある組織で異端者を排除する機能で死神デスサイズベルと呼ばれる鈴乃の背景がわかった。鈴乃は異端諮問会の存在に葛藤するが、もう後戻りできない、自分を否定することができない心境なんだろう。必死に否定するチーちゃんとの口論も今後も続きそうだね。
センタッキー店長の天使姿には吹いたし、芦屋はとうとう入院してオルバとのコマ割りは笑えたw どう幕引きするか見物。{/netabare}
12話{netabare}
漆原も寝返るのかと思いきやニート生活がお気に召しているみたいでオルバを駆逐して終わり。鈴乃も魔王に信念を語られてはやるしかないね。ミエリアにも言えるが魔王という存在の影響力は良くも悪くも働いているのでわかりやすい。
サリエルもオルバの助力が仇になって魔力を与え自爆に近いので、もう少し抗って欲しかったですw
今後の教会の動きが気になるが、それは2期への期待になりそうですね。 来週で最後ですが、マグロナルドの店員として今後も奮起する感じで綺麗に終わりそうですね。{/netabare}
13話{netabare}
最後にコメディギャグで幕引き後味が良いですね。魔王城も軽くハーレム化で今後の展開に期待させるキャラ構図になっていますね。悪魔が人間に騙されるなんとも間抜けなオチで少し物足りなさもありますが良い1クールでした。大家の存在は謎で終わりましたね。{/netabare}