入杵(イリキ) さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
王道アイドルアニメ
本作は美少女総合エンタテインメントマガジン『電撃G's magazine』、音楽会社ランティス、アニメーション制作会社サンライズの三者による合同プロジェクト「ラブライブ!Scool idol project」を原作に製作された。
アニメ化以前は、PVを収録したDVD、楽曲を収録したCDの販売や、『電撃G's magazine』でヒロイン達の日常を描いた作品を掲載したり、紙面上での人気投票したりと、3社で分業しながらも作品を構成していった。ユーザーの声を機敏に反映することでも有名。μ's結成の過程は本作が初公開。
あらすじ
{netabare}
ここは東京、千代田区。
秋葉原と神田と神保町という3つの街のはざまに――統廃合の危機に瀕した1つの学校がある。
進化し続ける最新カルチャーの街・秋葉原と、歴史と伝統の街・神田、そして静かな大人の本の街・神保町のあいだに――
まるでエアポケットのようにポカリと空いた、人影もまばらなその街の中心に、
古くからある伝統校「音ノ木坂学院(おとのきざかがくいん)」。
しかし、さしたる特色もなく、ただのんきな平凡さを謳歌していた都心の地元校は、少子化とドーナツ化の波に押され、
近年、生徒数が激減。
3年後の統廃合計画をメドに、都心には珍しい緑豊かな穏やかな空気をたたえた学校の灯は消えかけようとしていた。
「でも! 私達の学校がなくなっちゃうなんて――そんなの絶対やだよ!」
この学校の危機に9人の少女達が立ち上がる。
「私達の大好きな学校を守るために――私達ができること、それはアイドルになること!!」
なにか自分たちにもできることはないかと一生懸命に考えた少女達は、自らがアイドルになって、
愛する学校を世に広く喧伝し、入学者を増やして学校を守る計画を思いつく。
そうだよ、アイドルがいる学校なんて絶対にみんな興味持ってくれる!
「でも――アイドルになるなんて言ったって、そんな簡単にできるのかな――」
しゅんとする少女達。もちろん不安はある。 最初は、誰も見向きもしてくれないかもしれない。 応援なんて全然もらえないかもしれない。 でも一生懸命頑張れば――
私達がとにかく頑張って、一生懸命なこの気持ちが伝われば、
きっと――!!
そして少女達は動き出す。
3年後に自分たちの大切な学校が無くなってしまうのを
阻止するために。
まずはちっちゃなライブからでいい。
今はただ、みんなにこの想いを伝えたいから。
私達がここにいること。
そして一生懸命――大事なもののためにがんばっていること。
どうかそんな私達を応援して下さい。
ちょっとでいいから――あなたの気持ちを私達にわけて下さい。
あなたが見てくれたら、きっと――私達の世界は変わる。
叶え! 私たちの夢――
{/netabare}
感想
本作は学園系作品の王道である部活動の勧誘による仲間集めや、アイドル活動を通しての友情、活動中の挫折や困難を乗り越える展開など、必要な要素がふんだんに盛り込まれている。キャラクターも個性的且つ魅力的で、声優も新人を起用した新鮮なものとなった。
スクールアイドルという独自の観点でアイドル作品と学園作品を上手く融合できた点は賞賛に値する。日常パートも十分に展開しつつ、キャラの掘り下げやメリハリのあるシリアス展開も素晴らしい。しかし、1話で伏線を張り、即回収するという荒業や最終2話の急展開など強引なやり口も多かった。毎週ツコッミどころ満載で、友人と談笑する良いネタになった。
総評
青春をテーマに、魅力的な登場人物により繰り広げられる観ていて温かな気分になれる良い作品だった。1クールで終わるのは惜しく、2期に期待したい。