ヒロトシ さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
原点は『ハード・ターゲット』
Fate/Zeroはジョン・ウー無くして生まれなかった!そもそもこの作品が誕生した契機は、香港ノワール映画を世界的に知らしめた、ジョン・ウー先生のハリウッド上陸初作品『ハード・ターゲット』で、ランス・ヘンリクセン演じるエミールがトンプソン・センターアームズコンテンダーを使用して、超絶格好良く演じたのを話のタネにしたのが始まり。何かとテレビ東京のネタにされやすい我らがヴァンダム先生主演ですが、この映画はクソ面白い!ジョン・ウーだから二丁拳銃はあるし、戦闘中に白い鳩は普通に飛ぶぞ!ヴァンダム先生も肉弾戦に銃撃戦に大忙しだ!あんだけブッ放しておいて銃弾の数に困らないのはおかしい?うるせえ!セガールだってそうだろうが!
ブッチーがジョン・ウーの演出に影響を受けまくっているのは周知の事実ですが、まさかそれをFateという魔術サイドにぶちこんでくるとは。そのおかげで我々はこのような素晴らしいアニメに出会えたのです。アリガタヤー。アリガタヤー。
そんなコンデンターを操るのは、魔術師キラーの異名を持つ衛宮切嗣。トンプソン・コンデンターは軍用ではなく、元々狩猟や競技用としての用途を念頭に置かれたスポーツライクな銃である。この銃の最大の魅力は銃身交換をする事によって、様々なタイプの銃弾を込める事出来ちゃったりもした。またピストル/ライフルモデルの両方にもパーツを交換することで対応可能。単発式。切嗣はこの特性を活かして、 {netabare}普通の銃弾と魔術を付与した銃弾を使い分け、ケイネス先生を負傷させたように、対魔術師決戦兵器として、この銃を愛用していた。 {/netabare}しかしコンデンターはそもそも銃身が短い銃であり、弾速に関してはほとんど期待できず、対攻撃用としては満足を満たすものではない(そもそもが相手を殺傷する事を目的とした軍用ではないので)のが難点。しかしケイネス先生との戦闘を見ている以上では切嗣はカスタマイズを普通に行っていると思われる。というかそもそも礼装改造とか表明されちゃってるしね。
対バーサーカ・ライダーとの三つ巴戦で用いたのはワルサーWA2000。ブルパップ方式を採用し、戦場での取り扱いをし易くした銃ではあるが、その取り扱いやすくするのがブルパップの最大の利点であったのに、狙撃銃並みの精度を目指した結果として、重量が結局重くなってしまったというトホホな銃になっている。切嗣さんは暗視スコープを取り付けるなど、状況に応じたカスタマイズをしている為、場合によっては標準よりかなり重いワルサーWA2000を使用していたと思われる。ブルパップ方式の元祖は切嗣さんの相棒であるマイヤの使用銃であるステアAUG。戦場でも容易に分解・組み立てが可能になっている。パーツ交換で、様々な状況にも対応できるので、新兵の訓練用としてもうってつけな汎用性を高く評価されている名銃。切嗣さんが『マイヤ、交換してくれ』と言わなかった辺り、出来る上司である。
ちなみに2ndのラストバトルで切嗣がサイドアーム的な役割で使用したのは、キャリコM950。ヘリカルマガジンの搭載を可能にしたことで、弾不足の問題を解消してはいるが、打つ度に内部構造の都合で、バランスが悪くなっていき、照準補正がズレていくといった問題を抱えている。その為、銃弾の嵐を降らせるといった牽制目的で使用するのが効果的。ちなみにマイヤもこの銃をサブウェポンとして保有している。とはいえ牽制目的以外に全く効果を発揮できる環境を持たないことから、資金面的に切嗣陣営は難儀していたのかなあ?とついつい考えてしまう。実用的ではない。空き時間にバイトでもしておけば、聖杯戦争の進め方もっと楽になるんじゃね?と思ったのはここだけの秘密である。アインツベルン家金持ちだけど、経費請求とか出来なかったのかね~、知らんけど。
そんなぶっちーの趣味全開な銃が出てくる素敵アニメです。
あ?そんなアニメじゃなかったっけ?
凛ちゃん可愛かったです。きゃわわ。