maruo さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ツボにはまれば笑えるし、はまらなくても日常ものとしてOK B+
原作未読
漫画やアニメに余り詳しくなかった私ですら、タイトルとサムネの女の子(ちよちゃん)だけは知っていた作品です。今回は、そんなちよちゃんに惹かれて見てみることにしました(単なるロリコンだという説もあります)。
さて、この作品は、女子高生の日常を描いたコメディーになるのだろうと思います。「思います」と書いたのは、私には余り笑えるところがなかったからなのですが、笑わせようとしていると思しき箇所は随所にあるということは理解できました。
まず、登場人物ですが、明らかな主役が存在していません。最初、メインの人物だと思ったのはちよちゃんでした。小学生なのに飛び級で高校に入学してきたというので、主役を張るには相応しい人物と思えたのですが、思いのほか目立っていません(むしろ、存在感がない回もちらほらあります)。他のキャラも、明確に主役と言うには物足りないというか、それぞれが個性を持っていて誰か一人が傑出しているとは言えないというか、とにかく、中心となる複数人が主役という格付けで物語が進められていきます。
具体的なキャラの個性はというと、微妙なマイペース、暴走少女、ツッコミ担当、感情表現下手の少女たちのほかに、がさつで面倒くさがり屋、(ほぼ)変質者の教師たちなど、バラエティに富んだ構成です。
基本的に、非日常的要素は殆どなく(ちよちゃんの頭脳とその家族以外)、笑いのとり方は、キャラクターの個性、及びその言動に依存しています。テンポ重視で笑わせるというよりは、どちらかというと、台詞を言った後の独特な間の置き方に、より一層惹き付けられるものがあります。特に、「大阪」というニックネームの登場人物については、天然・マイペースなボケっぷりが強く印象に残りました(今でも台詞が聞こえてきそうです)。
高校1~3年までを26話に収めたというのも非常にキリがよくできています。ちょうど彼女たちが入学してから卒業するまでの、一通りの高校生活を見ることができます。運動会や学園祭、別荘に遊びに行くことなどは恒例行事となっており、年毎の彼女たちの成長も見所のひとつです(いや、成長してないかも・・・)。
笑いという面では今ひとつでしたが、これは個人による差が大きそうなので、あくまでも私個人はツボにはまる程のものはなかったと捉えて下さい。ただ、キャラの個性から来る騒がしさというものはありますが、日常ものとしても十分に鑑賞に堪え得るものだと思います。勿論、このキャラデザイン(可愛い>美しい)に惹かれて見るというのも大いにアリだと思います。抜群に良かったという訳ではありませんでしたが、そこそこ楽しめた作品でした。