遠藤梨乃 さんの感想・評価

4.7
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態：観終わった

私は

ああ、８話は少し泣けましたが
最終回が泣けなかった。
個人としては
皆泣いてるので、自分も泣けるかなって思ったんですけどね。
思いのほか冷血だったみたいだ。
前から冷血なのは知ってはいたが
ここまで冷血だと悲しくなってしまう。

私は卒業した中学で酷い生活を送ってきた。
周りの人間と意思疎通が難しいくらいだ。
多分、大半の人はこれを読んでも良く分からないであろう。
そんな中を三年間過ごして、私の精神は無いも同然
冷血になり、自分の世界に閉じこもり、次第に厭世観を持つようになっていた。
ほとんどの人は厭世観なんて言葉は、聴いたこともないし、見たこともないし、読めもしないだろう。
この概念を理解するのは到底出来ないだろう。
私は、精神なんていらないと思ってる。
当然死にたいし、できれば何事も無く消え去りたい。
まあ、そんな感じで最後の希望として高校があった。
あの高校では、全てが輝いて見えた。
これなら自分もやり直せると思ってる。
だけど、それにはまだ時間が必要なようだ。
もしかしたら、自分はもともとこんな感じでやり直すも何も無いかもしれない。
私はそう気づいた時、どうなってしまうのだろうか。
高校でやり直せなかったらどうなってしまうのだろうか。
予想できる範囲として、私は死ぬだろう。
そのとき誰か悲しんでくれる人はいるのだろうか。
泣いてくれる人はいるのだろうか。
忘れないでくれる人はいるのだろうか。

この世は、死んだら終わりだ。
全て終わりだ。
残された人なんて関係ない。
そいつも死んだら全て終わり。
まあ、残されたって思う人がいるのか怪しいが。

ただ、私にも心からの願いがひとつある。
それは、私みたいな人がいなくなることだ。
人は皆、前向きに生きるもんだ。
それを私みたいに生きていては勿体無い。
そうすれば厭世観なんて概念は消え去り、幸せな人が今より増えていくことだろう。

たかが高校生がって思うかもしれない。
しかし私は、そのような未来を切に願っている。