三崎鳴 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.5
キャラ : 2.5
状態:観終わった
1話がピークの迷作
川原礫作ライトノベル「ソードアート・オンライン」を原作としたアニメ作品。あらすじは以下の通り(wikipediaより引用)。
2022年、とある大手電子機器メーカーが仮想空間への接続機器《ナーヴギア》を開発したことで、世界は遂に完全なるバーチャルリアリティを実現させた。この《ナーヴギア》対応の初のVRMMORPG《ソードアート・オンライン(SAO)》は大人気の内に完売し、接続した1万人のユーザーがその世界を楽しむはずだった。 しかし、SAOへダイブした少年「キリト」こと桐ヶ谷和人をはじめとしたプレイヤーたちは、ゲームマスター(GM)から恐るべき託宣を聞かされる。SAOからの自発的ログアウトは不可能であること、SAOの舞台《浮遊城アインクラッド》の最上部第100層のボスを倒してゲームをクリアすることだけがこの世界から脱出する唯一の方法であること、そしてこの世界で死亡した場合は現実世界のプレイヤー自身が本当に死亡するということを。
オンラインゲームをテーマにした作品は珍しく導入部分で惹かれるものはあるが話が進むに連れて失速感が露呈する。オンラインゲームとしてのバランスや秩序も度外視のある意味反則的な展開もあり終盤のご都合主義な展開も鼻につく。それなりに考え込まれているであろう設定を引き立てるだけの“脚本の演出力”が足りず前半の緊張感は後半のストーリーが進むにつれ薄れる。しかし細かい粗は目立つものの総合的に見ればそこまで悪い作品でもない。少なくともライトノベル原作のアニメの中では良作の部類に入ることは間違いない。話題にはなったものの期待値が高いと見事に裏切られることになる為肩の力を抜いて見る分にはちょうどいい。同作者の「アクセル・ワールド」の世界観が受け入れられるならこちらの視聴も推奨したい。