やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
強靭な意志を感じさせる作品★
■評価
テーマ性 :★★★★ 4.0
グロ度 :★★★★ 4.0
絶望・過酷度 :★★★★★ 5.0
でっかい度 :★★★★★ 5.0
おススメ度 :★★★★☆ 4.5
■ストーリー
古の時代より人類は正体不明の巨人達の捕食から逃れるため
城壁の内側に篭城し、ささやかな生活を営んでいた。しかし
超大型巨人の出現により、壁は破られ人類は忘れかけていた
捕食の恐怖を思い出すこととなる。巨人への復讐、そして壁の外の世界を知るためエレンそしてミカサたちの戦いが始まる…。
■感想
原作漫画は絵の好みの問題で途中断念した愚か者レビューになりますが、本作は2013年見た作品の中で一番面白い作品でした。
人類が食物連鎖の頂点には君臨しえない独特の世界観と、
木偶ではない巨人の脅威に絶望する恐怖感、そしてエレンをはじめとする登場人物達の強い意志を持って過酷な戦いに身を投じる激しい展開に、ただ息を飲んで見守るしかなかったと言える作品です。
本作の見所は多々ありますが、まずは立体起動装置のスピード感ある三次元動作による視覚演出と、気分を高揚~絶望させる音響やBGMによる聴覚演出によって、閉鎖的な世界にも関わらずスケールの大きさを感じさせる臨場感の凄みにただ圧倒されます。そして、起伏の激しいストーリ展開も見所であり、人の死を目の当たりにした登場人物達の身を焦がす様な心理描写や葛藤がしっかり描かれており、自身をことごとく矮小な生き物である事を思い知らされる現実味があります。
また本作のテーマは『生きる意志』『闘う意志』だと強く感じます。少しオーバーかもしれませんが、憲兵団のくだりの様に人には怠惰や欲があり現代においても人類は一つになる事はできませんが、1つの脅威に対して沸き立つ『生きる意志』が共有できれば一つになれるのではないか…というメッセージを本作から感じた気がします。
総じて、夢・愛・怒り・憎しみ…糧にするものは何でも良い、綺麗ごと抜きの『生きる意志』を持つか視聴者に問う作品です。製作に関わった方々にも、本作を絶対良いものにするという強い意志を感じた作品です。大変感謝です。
原作漫画を断念した自分が恥ずかしい限りですが、まだ巨人の謎解きが多く残るこれからの展開(第二期)も強く熱望したいと思います。
ご拝読有り難うございました。