やっぱり!!のり塩 さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
希少な硬派作品!!
地味ですが非常に硬派な秀作でした!!
簡単にこの作品の概要を説明すると以下です。
内乱の耐えない仮想国『スバシ』を舞台に平和を象徴する
FLAG(旗)の争奪戦を米国を中心とした国際連合国と
資本主義を良としないゲリラと露中連合国の争いを
戦場カメラマンのカメラを通して描かれます。
この作品の意図する所は政治経済の安定しない国(スバシ=
ミャンマー??)が、各々大国のエゴによって引き裂かれて
発生する現代戦争の悲劇とその悲劇を伝えるべきメディア
とは何なのかを真面目に描こうとした作品だと個人的には
感じました。
物語自体は比較的に淡々と事態が悪化していく戦争を
ドキュメンタリー形式でみせていき、すべてがカメラを
通したシーンであるため戦闘シーンの臨場感に欠けて
地味ですが、その分ストーリーの現実味が増しています。
まるでゲームの様に敵兵を駆逐するロボット兵器は
少しぞっとしますが、臨場感/スケール/メカのかっこ良さ
を重視される方にはあまり評価されない地味な作品だと
思います。
悪い点は低予算のためか登場人物が少なく、もっと
各国政府関係者の思惑などを盛り込めばさらに物語が
理解しやすくなり面白くなったと思います。
またあまり人気はでないかもしれませんが、ツタヤ
などのレンタルにも対応してほしいです。
個人でDVDを購入しましたが高すぎです…お金が。
総じて胸に響く作品ですので、真面目な作品がみたい
という方やボトムズなどの作品が好みの方んいは
是非おすすめです!!