退会済のユーザー さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
爽やかな青春物の前半部と、陰謀論としては淡白すぎる後半部
この物語は大きく分けて、廃部寸前の巨大ロボットを作る部活=ロボ部の存続を賭けた奮闘を描く前半部と、その中で巻き込まれていく世界を左右する大きな陰謀を描く後半部に分かれている。
この内、前半部は素直な青春物として(変なSF設定やいかにもアニメにしか居ない様なキャラクター等出てくるが)しっかり描けている。
しかし、世界の運命を左右する陰謀に関する後半部分の作り込みが甘い。
具体的にはリアリティの欠如と、展開の強引さ。
前半であれだけじわじわとしか動かなかった巨大ロボットが、後半では普通のロボットアニメの様にガンガン動く為、前半のあの苦労は何だったのか、という気持ちになってしまう。
また、後半の物語の展開とその結末は、視聴者の予想を裏切ること無く、戦いも無難に纏められすぎていて、何の意外性もカタルシスも無く終わってしまう。
これでは陰謀を推し進める悪の組織としてはこじんまりとしすぎていて、どうしても小悪党にしか見えない。
陰謀論を語る後半部分は全て無しにして、単なるロボットを扱った青春物にした方が、(オタク向けでしかなかった前作等よりは)よほど一般向けで楽しめる内容になったと思う。