sherlock さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
The time is out of joint: O cursed spite, that ever I was born to set it right.
世の中の関節は外れてしまった。ああなんという呪われた因果か。
それをなおすために生まれついたとは
(シェイクスピア『ハムレット』引用)
この言葉を初めて聞いたとき不合理な世の中を嘆いている主人公に大変共感を覚えた
そして復讐を悲劇の物語にしないために真尋は同じシェイクスピア作品の『テンペスト』のように
運命をただ嘆くのではなく運命を変えようと何か行動を起こそうと決意する
ただ本来人間は
理屈に合わないで行動してしまうことが理屈になってしまうべきなのである
そして、不合理な世界が合理的であるという不合理に生きている限りそれは必然な事ではないかと思う
さらに、最後の方の『始まりを終わらせることで始まることもある』という言葉に深い感銘を受けた
これは運命が必ずしも一つではないと示唆してくれている気がする
だから、挫折が新たな始まりになったり、成功がこれからの失敗の引き金になったりと
運命はいかようにも変化する
そのような先の見えない世界で私たちは今を精一杯生きていく以外に方法はないのだ
-今回はプライベートな話ではなく『テンペスト』以外のシェイクスピアの名言で僕が感化された
言葉に関して僕なりの解釈を交えて述べようと思うのでいつも通りここから先は見なくて大丈夫です!!\(^o^)/-
The worst is not so long as we can say, "This is the worst".
最悪と言っているうちはまだ最悪ではない
(シェイクスピア『リア王』引用)
この言葉には人それぞれ様々な解釈があると思う
僕なりに解釈するとすれば、
最悪だと言っている状況が本当に最悪だとどうしてわかるのか…
これからさらに悪い出来事が起こらないと誰が決めたのか…
人は現在の状況に(良い意味・悪い意味でも)満足している
だが、人生はそんなにうまくできていない
だからこそ未来に起きるであろう最悪の事態を想定しておくと今の現状など小さなことに見えるだろう
例え本当に現在の状況が結果として最悪な事態になってしまっていたとしても
自分はすでにその事態を乗り越えて喜びや達成感が生まれているため
最悪だったとは思わないのではないだろうか…
つまり最悪ではないと思い生きていれば(実際最悪でも)最悪など訪れないのだと私は思う
人は幸せな出来事しか待っていないという固定観念を持っているから
ちょっとした逆境にさえ影響を受けてしまう…
そうやって前向きに生きていくことこそが本当の意味で『人生を生きていく』ということではないかと私は感じている
はーい、何かただのくさい綺麗事だと思う人生の先輩方がたくさんいるとは思いますが
20年しか生きていない僕はまだこの境地までしか至っていません!!www
なので何かご指摘があればぜひ教えて下さい(^o^)/
とにかくこのアニメは現実の不合理な世の中を
魔法という極端な不合理さで世界観を描き
対人関係が複雑に交差する面白いアニメなので興味がある方ぜひ見て下さい!!(^_-)-☆