ローズ さんの感想・評価
3.2
物語 : 1.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
気弱乙女AMNESIA・・・(話の設定段階でネタバレになってしまうので注意して下さい)
主人公(女性)が倒れて目覚めると精霊・オリオンが見えるようになる。
オリオンの説明によると、主人公とオリオンが衝突して記憶喪失となった。
記憶喪失を隠しつつ生活を送ろうとしていたのだが、周りの男性から色々と言われて混乱している間に周りの環境も変わり始める。
もしも記憶障害になったら、すぐに病院へ行くことを考えますが、オリオンが止めます。
主人公の精神体と精霊・オリオンが衝突したため病気ではないという説明なのですが、説得力に欠けます。
記憶障害で自分にしか見えない精霊がいる・・・現実の友人だったら、すぐに入院を勧めますね。
話の設定の段階でネタバレになってしまうのですが、
簡単に説明すると数話ごとに周りの世界が微妙に違うパラレルワールドの世界で、
主人公にとっては訳が分からない内に話がどんどん進んでいきます。
そのような話の展開なので、主人公に対してアプローチしてくるカッコいい男性が話数によって変化します。
記憶障害の人物に対して自分の都合の良い事ばかりを言い聞かせる・・・
夢野久作という作家が書いた”日本三大奇書”の1つに数えられている『ドグラマグラ』を連想してしまいました。
最終話を観たりゲームが原作という事を知らない視聴者にとっては、コロコロ変わっていく内容についていけないでしょう。
視聴している側にとして、最初のうちは理解する事が困難であるように思います。
(自分だけかもしれませんが・・・^^;)
原作はゲームのようです。
女性向けのハーレム系ゲームだということを念頭に置いて視聴すると、何となくですが理解できました。
カッコいい男性が複数人いて、その男性から積極的にアプローチされるという内容です。
男性向けのハーレム展開の作品を観ているのに女性向けのハーレム展開の作品を観ない、というのは”自分に正直”というのが優しい表現かな^^;
多くのカッコいい男性から求愛される行為が好きな人には十分に楽しめる作品です。
ラストシーンは、{netabare}今まで優しかったオリオンの態度が豹変して「やはり、お前は死ぬ運命だったんだ。」という話の展開だったら面白いのではと、個人的に考えてしまいました。
(バッドエンドになってしまいますが^^;){/netabare}
【補足】
作中では8月という設定らしいのですが、季節感を全く感じさせない服装です。
その年が冷夏だったとしても、かなりの違和感を覚えます。