ローズ さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
はがない・・・というよりは、不甲斐無いキャラの話でした。
『僕は友達が少ないNEXT』は、通称・『はがない』の2期目作品。
本作品から視聴するよりは、1期目・OVAを事前に視聴して舞台設定や人物の特徴を抑えておいたほうがいいでしょう。
1期目から登場していた主要メンバーである隣人部の他に、新キャラが登場します。
(主要メンバーの説明については省略します。)
・マリアの姉で学園のシスターある高山ケイト(たかやま けいと)。
・生徒会の会計担当である遊佐葵(ゆさ あおい)。
・生徒会の会長である日高日向(ひだか ひなた)。
ケイトはマリアの保護者のような立場ですが、小鷹に対しては「お兄ちゃん」と呼んでいます。
小鷹に対する関心(恋心?)も垣間見れます。
生徒会のメンバーの2人は作品の終盤から登場するので目立たないですが、
生徒会が隣人部の敵対勢力だと考えると小鷹ハーレムの敵になります。
作品内容としては、前作と同じような隣人部の活動がメインです。
一緒に遊園地に出掛けたり小鳩の誕生日を祝ったりなど、
友人が出来た時のための練習と言いながら楽しい(?)日々を過ごしていきます。
1期目では、メインヒロインである夜空・星奈が目立っていました。
しかし、本作の一番の特徴は、志熊理科の出番でしょう。
話が進むにつれて夜空と星奈のキャラが、だんだんとデレキャラへと変貌していきます。
ツンキャラとしての体裁は保っていますが、小鷹に対する姿勢は分かりやすいです。
理科は出番によって、眼鏡を外したり髪型・髪の毛の色を変えたりして外見は変貌します。
ただし、中身は特殊な性癖のなキャラのままです。
隣人部の中で精神年齢が高いためなのか、隣人部のメンバーが言葉では言わなくても態度で分かる仕草による小鷹への想いを一番理解しています。
異性からのアプローチに対して鈍感な主人公に対しては苛立ちを覚えるのでしょう。
小鷹をボコボコにするシーンにはスカッとしました。
「友達が欲しいんだよ!」という叫びは本心ですね。
一番、隣人部の活動の趣旨を理解しているキャラです。
本作品で一番分かったのが、小鷹が単なるヘタレキャラだという事です。
自分に対する想いをスルーしたり告白されても逃げ回ったりするなど、男性としては最低です。
現状の隣人部の関係を壊したくないという理由は分かります。
しかし、決断できないのは男らしくないです。
ハーレム状態で周りから「好き好き」と言われるのが気分が良いのでしょうが、
決断しなければいけない時に態度をうやむやにするのは人間としてダメです。
肝心な所で逃げ回る・・・最低なキャラですね。
隣人部で一番残念だったのは小鷹だと分かりました。
OP曲
「Be My Friend」
ED曲
「僕らの翼」
両方とも隣人部(※1)が歌っています。
主要登場人物による歌なので、OVAに収録されているようなイベントなどでは盛り上がりそうな曲です。
個人的には、両曲ともベースラインが好きでした。
※隣人部・・・三日月夜空(井上真理奈)、柏崎星奈(伊藤かな恵)、楠幸村(山本希望)、羽瀬川小鳩(花澤香菜)、高山マリア(井口裕香)の事。
( )内は担当声優さんの名前。
友達を作るという”隣人部”の活動方針から
小鷹の隣には誰が座るのかという意味での”隣人部”に変わったような気がします。
何事にも気が付きながら女性に対してだけは鈍感な主人公の作品は多いです。
最近のアニメ作品には、このような傾向の作品が多い気がします。
主人公に自己投影してハーレム状態が好きな人には好まれる作品だと思います。
隣人部が設立されたのが1学期の途中だとして、本作品の最後の方では体育祭・文化祭などがでてきます。
時系列を考えると、まだまだ続きがありそうですね。
【追記1】
”やおい穴”というのはBLの世界では有名なのでしょうか。
両性具有みたいな感覚でいいのかな。
性的な話題なので、色んな意味でツッコまないほうがいいですねw
【追記2】
実写映画化の話は進んでいるみたいです。
大人の事情ですね^^;