catcher さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
2013冬のダークホース
原作未読
PVを観た当初はノーマークだったのだが、見事に惹きこんでくれた作品。PV詐欺か?と思いきや、やはり普通にラブコメしている辺り斬新な作りだと思う。
心が読めてしまうが故に周りから化け物扱いを受け深く傷ついてきた琴浦さん。第1話にて壮絶な鬱展開の半生が描かれている。その琴浦さんが全く裏表の無いイケメン、真鍋君に出会う所から本作は始まっていく。この第1話が実に良く出来ている。琴浦さんが真鍋君に対して心を開く過程が簡単すぎるようにも思えるが、ドロドロと鬱展開を引っ張るよりも安心して観られる作りになっていたと思う。
キャラクターは男2人、女3人が同じ部活で過ごす。主に女の子の成長を描いており、男は第1話からあまり変わらない。男キャラは最初っから無敵。イケメン過ぎる。その男と共に過ごす、恋をする事で3人の女の子たちは成長していくわけだ。
最終話を例にとれば、琴浦さんはラスボスである母親相手に堂々と意見が言えるまでに成長している。森谷は素直な良い子に、部長も過去のトラウマに一つの決着をつけ、部活メンバーと過ごす『今』を大切にしようと決意している。
8割方がラブコメ構成であったが、しっかりと描きたいものを定めて作った意欲作だと思う。四コマ侮りがたし…と素直に思い直すきっかけになった。
音楽は通常EDが秀逸。その他の曲も作品に合わせてかわいく仕上がっていた。
見応えのあるラブコメを求めている方におススメの1作。