たんたんたぬき さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
作中漫画が良い
原作者の大場つぐみさんにまず触れたい。この作品は青年誌によくある業界物の人間ドラマがしっかりしてるから面白いんだと思う。この作品は少年誌じゃなくて青年誌で編集を主人公にすればかなり緻密な業界物として十分大人の読者に訴えられる内容だと思う。それを若手漫画家にして少年誌でやると言う設定は実に見事だと思う。
1、2で評価せず急に3期で評価したのは、この3期が一番作中漫画が面白かったから。PCPとナナミネ作品は本当に面白かった。
1期はちょっと不満だった。編集と漫画家が勝手に盛り上がって面白い面白いと言ってるだけで、漫画としての面白さなんて見れば分かるから見せてくれよってずっと不満だった。たまに出ても断片的で何が面白いのかさっぱり分からなかったし内容ももう一つだった。これが伏線だった。驚いた2期から面白くなってきて、3期でこれはプロの漫画家の漫画だと確信できた。
確かに私は1期で不満だったけど、上記に書いたように業界物として良く出来ていたので、漫画は飾りだなと馬鹿にしてた。しかし、なんと漫画家の成長に合わせて面白くなっていくようになっていた。これは驚いた。すべて計算済みだったんだ。恐ろしい原作者さんだとこの3期に気がついた。絵の小畑さんも素晴らしいけど、この評価の大半は大場さんに捧げたい。だってバクマンって枠となる漫画自体も面白いのに、同時に作中漫画も面白いの描いてるのだから。同時に2本原作書いてるのに近い、すごすぎる…。
アニメとしてはテンポ良く見れて面白かった。漫画原作を見てないので、初めてこの作品に触れる感動が大きい。ただアニメの欠点として、1シーズン目は良かったけど、2シーズン目のヒャダインのOPはあまり良くなかった…。
ただ、リバーシに関しては設定と導入をちょっと見せただけで良かったと思います。バクマンと言う漫画本編が終ろうとしていたので、同時にリバーシも見せるのはテンポ悪いかな?と思うからです。