景禎 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
日常+ちょっと非日常+地域振興のほのぼの系
日常+ちょっと非日常+地域振興のほのぼの系の作品です。
どこにでもありそうな商店街、フツウの高校生のフツウの生活に、{netabare}しゃべる鳥{/netabare}という非日常が混じりこむ。{netabare}しゃべる鳥はどこかの王家の后候補を探す旅の途中{/netabare}という設定。
好き嫌いがかなりはっきり出る作品かもしれません。バトルやファンタジー展開などの濃い味の作品が好きな方には、いかにも薄味すぎて物足らないと思いますし、かと言って、女の子の可愛さを愛でることが目的の人には、しゃべる鳥や商店街の人間模様がじゃまになったり。
設定は数年前の「日常」という作品に近いものがあります。キャラデザは「けいおん」、それに今回の新しい要素である地域振興(?)を追加して、全体としてほのぼのとまとめた作品。
登場キャラも多い割りにけっこう立ってます。私は牧野かんなが好きです。
アニメ製作会社として確固たる地位を築いたように思える京アニですが、なにかと批判されることも多いですね。特にこの会社は、アニメ関連企業が東京西地区に集中している中で、京都の郊外に位置するため、ほとんど全ての工程を自社内製でまかなう必要があり、それができる、今となっては珍しいアニメ製作会社です。京アニとて一つの零細中小企業なので、儲けるためにイロイロやるのは当然のことです。けいおんが大ヒットしたと言っても、その余韻にひたってばかりだと明日はありません。いろんなところに触手を伸ばして次のヒットを狙っているのでしょう。
この作品にしても、スタッフの多くがけいおんとダブっていることから、全体的雰囲気がけいおんに近いところがありますが、けいおん大好きな人にとっては「ん~・・ちょっとちがうな」的な感想を持たれるのではないかと思います。けいおん路線に見えて、実は新しいジャンル(日常と非日常と地域振興?)を目指した作品ではないでしょうか。
ちなみに、私は「けいおんはちょっと・・・」派です。
それと、完全に蛇足ですが、うさぎ山商店街のモデルになった商店街(出町桝形商店街)は良く知ってます。学生時代、毎日昼飯を食いに行っていた中華屋がこの商店街から歩いて20秒ぐらいのところにあります。たまや(がある設定の場所)から40秒ぐらいの距離です。たまやのモデルになったと思われる「ふたば」という和菓子屋さんの豆大福は昔から超有名。商店街を東に抜けてすぐのところにあります。いつもおたくさんの客さんが並んでいるのですぐ分かります。
ところで、京アニの「次」は腐女子狙い?