りんご さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.0
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
ときめきがない乙女ゲーなんて乙女ゲーじゃない。
そもそも、大前提として。
記憶喪失なのに、それを悟られないように
付き合っていることになっている男とイチャイチャ出来るか?
否。出来るわけがない。
恋愛シュミレーションとして成り立っておらず、破綻しているように思います。
誰をどう落とそうか、どうすれば落ちるのか、その駆け引きのない乙女ゲームのどこが面白いの?
ゲームの宣伝にしても「あー、面白かった」と思ってもらえるアニメを作ろうとしたとは思えません。
物語の展開が最早ホラー。
声を大にして言いたい。太字で書きたい。
「恋愛してましたか?」
相手キャラの住み分けはできているはずだけれど、
終わってみると印象に残った人、エピソードはない。
顔が良かっただけで「イケてるメンズ」はいなかった。きゅんも萌えもなかった。
ラストエピソードのウキョウさん……。
キャストが宮田幸季さんだったので申し訳ないですが、
どうしてもしろくまカフェのエゾリスママとバカテスの「みえ……」が浮かんで
ちょっと面白くてシリアスになりきれなかった。
より緊迫感のあるシーンほど面白くて本当にごめんなさい。
しろくまカフェとの放送時期的に仕方ない。
発狂して叫んでいるシーンなんか目をつむればエゾリスママでした。
キャストさんは置いといて、ウキョウとの設定、同じ世界に生きられないというのは
この作品において一番素敵で美味しいものだったので
半分くらい彼とのエピソードに使えばよかったのにと思います。
相手キャラの目線でいいので各キャラと付き合うことになった経緯、
「お前そんなんじゃなかったよな?」と言われ続けた主人公の本当の姿を見てみたかった。
主人公に名前がないというのは感情移入がしずらかったです。
ゲームなら違和感なく「仕様上そういうものだから仕方ない」で済みますが、
せっかくのアニメ化なんだから何か名前つけて呼んであげれば良かったじゃない。
乙女ゲーのアニメはやっぱり期待出来ない。