チヒロ さんの感想・評価
4.2
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
子は親に、ロボットは人に似ると言うが、おまえはわしに似なかった。
2ndGIGもおもしろいですが、こちらもおもしろいです。
すごい世界観ですよね。
ヒトの頭を電脳化する。つまりネットとつなげることで、脳に記憶するだけでなく、ネットを介して外部記憶、言い換えれば外付けHDに自分の記憶を記録する。
体も擬体と呼ばれるサイボーグで交換できる。
つまり、自分とは、脳だけであり、言い換えれば記憶だけである。
でもこの時代ではヒトに対してハッキングができる。
他人の脳に入り込み、その人を自由に操れる。
記憶を改ざんしたり、消したりできる。
よくアンドロイド系のSFにありがちな、ロボットがヒトに近づくのではなく、ヒトがロボットに近づいていくんです。
ヒトは記憶を外部化したり、ネットとつなげたりしていく。
どんどん情報処理において高度な事ができるようになるし、情報を共有するって意味において、とても早くなる。
会話もテレパシーみたいにネット電話を使って脳の中で行える。
そんな近未来に、ヒトとロボットの違いはなにか?
私はどこまでが私なのか?
私と思っている私は、誰かに造られた記憶ではないのか?
この記憶は誰かに植え付けられた記憶なんじゃないのか?
そんな事をテーマとして描かれる作品。
もしかしたら攻殻機動隊のように、今の現実の世界は、アンドロイドが発展して人間に近づくのではなく、人間がサイボーグ化されていく可能性のほうが高いかも知れない。
例えば医療では人工の臓器がある。
あれで全ての部位が作れたら、それってサイボーグ化できちゃうんじゃないの?とか思ってみたり。
そんな事を考えさせられるアニメでした。
なんだか脈絡のない話をしましたが、
要するに、世界観さえ理解できれば超おもしろいです。