リクポテ さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
衝動と愛情m(_ _)m
ラノベ原作 未読
空の境界シリーズ第7章。
劇場版としては最後の章です。事実上のクライマックス!
ある日幹也の前から式が姿を消してしまう………
それに乗ずるように4年前に起きた連続猟奇殺人事件と同じような事件が再び起こり始める。
4年前に起きた事件、そして再び起こり始めた事件の犯行とは?
式の犯行なのか?それとも別の誰かなのか?
目的は?なぜこの時期に再び起こったのか?
タイトル通り殺人考察(後)ということでこれまで回収されてこなかった伏線、すなわち2章の殺人考察(前)での謎がついに解明されます。
この章を見て初めて、空の境界シリーズが1つにつながります!
全体的に難しい言い回しが多くて全てを理解するのは困難ですが、圧倒的な映像美、迫力あるバトルシーン、シーンにあった臨場感溢れる音楽どれもがハイクオリティで全て見てきてホントに良かったと思えるシリーズでした!(^O^)
{netabare}
クライマックスであるこの章は幹也の見せ場が多かったですね。
4年前そして現代の猟奇殺人事件の犯人はすべて白純里緒。
彼は4年前から織の殺人衝動に気づき、そして彼女への愛情からくる振り向いてほしいという思いから荒耶の力によって自分の起源である「食べる」ことを覚醒させ、殺戮を行ってきました。
ですが殺戮をしていくうちに自分の犯した罪の重さに絶えることが出来なくなり、式に殺人を犯させて狂人である自分と同類にしようと企みます。
式にも殺人衝動がありました。
その殺人衝動の境界線を越えないようにしていた存在……
それがやはり幹也の存在だったんですね。
今はもういない織。織の夢は幹也と幸せに生きること。
その夢を式は託され、いつしかその夢は式の夢にもなっていたんですね。式も幹也への愛情を自覚し認めていました。
「人は一生に一人しか殺せない」
白純に幹也を殺されたと勘違いした式は結局殺人を犯してしまいますが、幹也はその罪も自分が背負って生きていくと言います。
織そして式の夢は叶いこれからも続いていくのですね。
というより式が自覚するのが少々遅かっただけで、夢はもうとっくに叶っていたのかも……
シリーズ全てを通してのとても良い純愛物語でした(´ー`)
{/netabare}