テナ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
システムに管理された世界で
人気作品のファーストシーズンです。
最近、改めて見返しているシリーズです。
システムにより犯罪値数が数値化した世界を舞台にしたサスペンス作品です。
当時のノイタミナ作品であり個人的には私は「ギルティクラウン」の方が好きでギルクラのついでに見ていた様な記憶があります。
今見ても変わらない感想を抱く。
その感想とは「生きにくい世界」や「こんな世界に生まれたくない」ですね。
この世界での犯罪は全てシビラシステムにより管理されています。
その数値を上回らなければ裁かれないし捌けない。
おかしな世界ですよね。
逆に罪を犯してなくても数値が上昇して数値を上回ると潜在犯として確隔離されます…………
うん、こんな世界は嫌ですね。
この数値もあやふやで、「ストレス」や「不安」などで簡単に上がります。
例えば、犯罪に巻き込まれただけでも簡単に上がってしまうレベルです……
正直、こんな世界なら毎日が不安で生きていくのも窮屈だと私は思いましたね。
人間、生きているとストレスも溜まるし怒りも沸くし悩みもつきません。
それだけで、潜在犯と隔離されるのは辛いです。
私とかだと直ぐに上がっちゃいそうww
正直、色相クリアでいる地震はないかなww
見ながら思ったのは数値化するから抑止力に繋がると同時に、数値化するからそれに反発して犯罪を犯そうとする人間もいる訳で、結局は数値化しても数値化しなくても同じに感じます。
そして、シビラシステムの目を掻い潜る特殊体質の槙島聖護、彼もその1人です。
今回の重要人物であり最大の敵。
そんな、一定数値以上が出ないと捌けない世界で管理官として生きる主人公「常守あかり」
そんな彼女は犯罪を数値化でしか捌けない世界に疑問を持ち始めながらも事件を解決していく。
そして、犯罪係数を持ちながらも正義の為に執行官として生きる「狡噛慎也」
この2人がダブル主人公です。
人気作品だけあり面白いです。
ただ、グロいシーンやショッキングな映像や表現もあり見る人は選ぶと思います。
で、やっぱり驚くのは重要人物の殉職が衝撃です。
「狡噛慎也」「縢秀星」「征陸智己」と執行官が3人居なくなるのは正直、ビックリしましたね。
初期メンは私は好きなメンバーばかりなんですが、悲しいです。
「六合塚弥生」だけても生かしてくれたのは救いかな?と思うレベルで執行官の男性陣がラストまで見ると居なくなるはホントに辛い……
縢秀はちょっとやさぐれてるし(常守への説教?八つ当たりとか)危なかっしい人だけど正義の為に現場の状況をみて動いて行動出来る人で、時にはそれが足を引っ張る場面もあるけど、こういう刑事さんがいるから守れる命や状況もあると思いました。
潜在犯 征陸と宜野座 執行官は親子なんです。
宜野座さんは父の征陸を良くは思ってませんでした。
宜野座は多分、嫌いだった……けど、そんな父をしっかり尊敬してたんだと思います。
だから、父と同じ道を選び管理官として正義を執行していたのだと思うし、征陸はやっぱり嫌われても父で最後の瞬間に、刑事として犯人を捕まえるか、父として息子を助けるかを天秤に掛けて選んだのだと思いました。
この選択は当然かな?
親って子供が大切だと思うんですよ。
例え嫌われてても父は父で、やっぱり子供を心配していて、最後は刑事よりも父である事を選んだように思います。
けど、征陸智己は実は刑事として父として3つの物を守ったと思います。
1つは、息子の命です。
父としての選択
2つは、人の命です。
結果、犯人を取り逃しました。
でも、私は人の命を守るのも刑事さんの立派なお仕事であると思います。
だから、彼は守ったのです。
宜野座伸元と言う1人の管理官の命を
3つ目は、宜野座執行官がこれから守る命です。
宜野座は自分に自信がなくて、しっかりしていたけど自分に正義を執行出来るか不安に感じていたのだと思います。
それは、弱音として征陸智己に八つ当たりするシーンがあります。
それでも、きっと、征陸には解ってる。
宜野座伸元は自慢の息子であり、色相が濁りそうでも上官として頑張っていた管理官の姿を。
そんな彼に託したのだと思います。
彼がこれから救う命を、そして彼がこの先関わる事件を解決する事を信じて。
皆さんは、どう感じたでしょうか?
で、狡噛慎也はね。
シビラで捌けないから自らが槙島聖護を裁きに行くんですよね。
狡噛さんは個人的に1番好きなんですが居なくなるのは辛いね……
1番印象的なエピソードは狡噛慎也と常守朱の友人のユキが罠に嵌められるエピソードですね。
狡噛さんの洞察力とか戦闘シーンとかかっこいいですよね!
あのロボット犬にドミネーターで撃ち抜くシーンも激アツでした。
後は、常守朱の目の前で友人ユキが嬲り殺されるのも悪い意味で印象的でした。
ドミネーターでは捌けないから、猟銃を渡されるも槙島聖護を撃てずにユキが殺害されます。
これは、どうなんだろ?
友人を見殺しにしたって意見もあるみたいですね。
ただ、そう見えるよね....私も感じました。
って言うのも多分、私なら撃つ。
正直言うと、他人なら私も撃てません……
刑事としてと考えたら時間稼ぎとか救援を待つくらいしか出来ないかな?
結構、私は最低な事言ってる気がするけど、誰かを撃って誰かを守るのは正義なのかとか考えちゃうし、それが正しいのかも解らない。
大前提として、誰かを傷つけたり命を奪う様な人間に容赦する必要もないし酷い目にあっても結果命を落としても文句は言えない立場だと思う。
ただ、人質救出を前提としても、それを捌く事を私がしてもいいのか悩むから引き金は引けなさそうにないと言う本音かな?
ただ、友達となると、多分私は刑事ではなく友達として引き金を弾きそうな気がするんですよね。
私って実は1番仲の良い友達と共通点がないんですよね。
それでも、仲良くて私もなんでも話すし、よく話してくれたりするし、興味無いアニメの話しでも聞いてくれたり、知らないアニソンを私が歌っても何回か歌ってると一緒に歌い出したりとかしてくれてて、多分、そう言う友達の良さとか思い出を思い出して、後先なんて考えないで、ただ友達に生きていて欲しいって私は弾丸を打ち込むんじゃないかな?と思います。
まぁ、私は刑事じゃないので実際は解りません。
ただ、私が常守朱であるならって想定で考えたら答えがコレでした。
ただ、このエピソードは辛くもありました。
狡噛さんが頑張ってくれたからこそユキちゃんに生きていて欲しかったと私は思いました。
さて、結構、残酷でサイコパスだけにサイコパスな作品ではありますが面白さは間違えないかと思います?
最後は宜野座さんが執行官になっていたのは、ビックリの様な気もします。