しゅーねる さんの感想・評価
4.3
物語 : 5.0
作画 : 2.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
人間として一番大切なものは何ですか?
ストーリーは100点
呪力や愧死機構などの様々な設定は
物語を面白くさせるだけではなく
作者の伝えたいことと深く関わり作品の深みとなっていて
一石二鳥の存在となっている
こんなに練りに練られた作品を中々お目にかかることできない
新世界よりの感想を全部書いたら朝になってしまうので
一番この作品で大事であろう
「愧死機構とは何ぞや」というところだけ書きたいと思います
愧死機構というシステムは現代の人間にも備わっています
友人に対して、もし口が滑って傷つけてしまったのなら
自分の心が痛いと思うはずです
他人の痛みを自分の痛みと同じように感じることができる
これが人間と獣の一番の違いであり
この作品では愧死機構という言葉にして扱ってます
そういう視点からこの作品を見れば
バケネズミを殺しまくっても何とも思わない人間は
現実だとどういうことなのか
人間のことを悪鬼と呼んだバケネズミは何が言いたかったのか
バケネズミのことを獣と呼んだ人間こそが獣なのではないのか
もし傷つけた相手が実は自分と同類の人間だと
気づいたらどういう気持ちになるのか
そんなことを考えながら自分の人生を振り返って見れば
これはただの例え話ではなく
今現在にもある人間の話なんだなと気づくはずです
この作品が教えてくれた人間として大切なことは
忘れたくないし
この作品も一生忘れません!
原作のほうがわかりやすいので
アニメ見てもっと新世界より知りたいなあって人は
そっちを見ることをおすすめします