manabu3 さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
疲れたあなたへ、2分間のヒーリングアニメ
二分間の、自主制作アニメ。
短い時間だからこそ、端的でわかりやすい。
疲れたあなたへ、たった二分間なので、どうでしょう。(YouTubeで見れます)
■まえがき
このせかいに長く生きていると、
どうも人間は、自分に関係のあることにしか、目がいかなくなってしまうらしい。
感覚器官から入ってくる情報はあまりにも膨大で、
脳は「必要」な情報だけを取り出して処理し、身体に適切な行動を取るように命令をする。
果たして、脳が「不必要」だと処理した情報は、本当に不必要なのだろうか?
また、人間が得る情報は、視覚によるものが約8割も占めるという。
■レビュー
だから、
雨のにおいをかいだり、小鳥のさえずりに耳を傾けたり、空を見上げたり、
普段の行動に少しだけ「変化」を持たせて、様々な感覚を意識して使い、知覚(意味づけ)してみると、
今までとは違った世界が見えてくるかもしれない。
いつもと同じ毎日に、ちょっとだけ、一呼吸置いて、違った世界の見方をしてみよう。
当たり前の事かもしれないけど、そんな大事な事を言ってる、2分間。
このせかいには、美しいことがまだまだ沢山あると思うし、
人間は、そういったことを感じ取れる素晴らしい生き物だと思う。
私も気分転換に、ちょっとだけ散歩してみようと思う。
■「自主制作」アニメにみる「個人」について
いまさら「自主制作」アニメや「個人」について語るのは時代遅れかもしれないけど、
私は自主制作アニメをいままであまり見たことがなかったので、ちょっとだけ思ったことを。
今の世の中は(も)、
「自分で何かをする」
そんな時代だと思う。
このアニメのように、「感性を研ぎ澄ましてみれば」、生き方さえも多様に見えてくると思う。
誰かの受け売りだけど「生き方にルールはない」
国や学校や企業などの「機関」や「組織」は、みんなのために色々してくれるけど、
出来ることは限られてるし、やっぱり最後は自分でやるしかない。
世界に目を向けてみると、例えば「アラブの春」のような革命も、「個人」が集合して起ったものだ。
日本はどうだろう。
個人の集合体であるはずの「社会」や「組織」に、押しつぶされそうな人々が沢山いる。
そんな今の世の中だから、この作品のような「個人」が生み出した作品の存在が、私は何だか嬉しい。
自主制作アニメにとても興味を持った作品だった。