「空の境界 第三章 痛覚残留[ツウカクザンリュウ](アニメ映画)」

総合得点
74.8
感想・評価
735
棚に入れた
4264
ランキング
871
★★★★★ 4.1 (735)
物語
4.0
作画
4.3
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.1

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ネタバレ

リクポテ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

痛覚と無感覚(v_v)

ラノベ原作 未読

空の境界シリーズ第3章。

4章と1章の間の出来事。

腕や足がまるでねじ切られたような変死体の数々。
そんな中、蒼崎橙子のもとに「この殺人事件の犯人を保護するか、殺害する」という依頼が……犯人は浅上藤乃。

この章は他の章と比べてほぼ個別に成り立っているので、前後の章をあまり気にせず見れるところがいいですね。
バトルシーンも迫力ありGoodです!

グロさにも拍車がかかっていますが(^-^;
{netabare}
浅上藤乃は冒頭で陵辱されていた少女。
もともと親によって痛覚を抑制され無痛症になっていました。
痛覚がないのはいわば無感覚、生の実感が持てないということ。
そんな彼女が金属バットで殴られたショックによって痛覚を取り戻します。痛覚を取り戻した彼女はストレス解消のために自分を陵辱した男を能力を使って皆殺しにします。

彼女から痛みが消えない限り、ストレスが無くなることはない。
その痛みは男どもに刺されたとされる腹の痛み。
ストレス解消の方法は能力を使って殺人を続けることしかない。
「好きで殺しているのではない」と浅上は言っていますが、やがて殺人に対して快楽を覚えるようになり、目的のある殺人から目的のない殺人、つまり殺戮に発展していきます。

だがこの腹の痛みは刺されたときの痛みではなく、もともと患っていた病気からきていたもの。タイトルの痛覚残留の意味はこのことだったんですね( ・_・)

勘違いから生まれてしまった悲劇とでもいうのでしょうか。
式によって病気は殺され、浅上が死なずにすんだというのがせめてもの救いでした。
{/netabare}
引き続き4章へ~

投稿 : 2014/05/11
閲覧 : 333
サンキュー:

16

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