runa21 さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
終わっちゃたよ~(泣)
今期一番楽しませてもらったアニメです。
音楽が菅野さん(男性のほうね)で驚きました。
SPとか踊るとか、アマルフィとかの音楽、
すごく好きなので・・・。
このアニメの渋~い世界観をうまく出していると思います。
この作品はテーマがたくさんあって、
どこを重点的に見るか・・・。
{netabare}
アカネの成長物語として見るのか、
コウガミとマキシマの対決としてみるのか、
シュビラシステムやその世界についてか・・・。
{/netabare}
とにかくいろんなことがありすぎて何について
書いたらよいのか・・・。
自分の近況に照らし合わせて書いてみますと、
人って本当にバカなんですよ。
この一言に尽きます。
ちょっとした知り合いが逮捕されました。
何よりも驚いたことは、
「再犯」
だったことでした。
その人は結構高い目標持ってて、
実際にすごい売上を上げていて、
ものすごく説得力があって、
自分の中では「すごい人」の
カテゴリーに入っていたのですが、
ただ捕まっただけでなく
再犯
だったことにかなりショックを受けましたね。
人って本当にバカだから、
だめだって判っていても
どうしてもやってしまうことってあるんです。
そして、そんなバカな人の
言っていることを目の当たりにして
「うわ~すごい」なんて思ってしまう
自分のようなバカなやつも居るんですよね・・・。
だから、潜在的に
犯罪を犯しそうな人を判定し、隔離する。
普通の人に
影響を与えないようにする・・・。
間違っていないような気がする。
でも、
それら潜在的なものを全て排除することによって
何が得られるんだろうか・・・。
サイコパスの世界のように
やっぱり犯罪ってなくならない。
それは、マキシマという特殊な人に限らず、
誰もが潜在的に持っている「可能性」なんじゃないかな。
自分だって、
殺したくなるくらいむかつくやつに会ったことがある。
そいつがひどい目にあったら
「ざまーみろ」って正直思う。
たぶん、自分のサイコパス色素って
すごく濁っているんじゃないかと思う。
それに、
「コレじゃぁ駄目だ!!次こそ絶対○○するぞ!!」
って言いながらも、同じミスをする。
それを繰り返して、結局何にも変わっていない。
だから、例えセラピーを受けて
少しでもサイコパス色素が綺麗になったとしても、
やっぱりすぐに濁ってしまう気がする。
一度施設に入った人が
出ることができるのがまれだと言うことも理解できる。
自分の性格が悪いだけなのかなぁ。
こう思うのは・・・。
誰だって、
後ろ暗いものは持っている。
そして、
駄目だと思っていても、
繰り返してしまうこともあるんじゃないかな。
もちろん、
犯罪の正当化や、
再犯の正当化を言っているわけではない。
ただ、「可能性」としては、
誰もが持っているのではないかと思う。
だから、隔離したりすることが
本当に正しい世界なのかな?
と思ってしまう。
厳しいものを遠ざけて
安心できるやさしい世界は、
完璧なものかもしれない。
でも、
{netabare}
自分の道をひたすら貫いていく
コウガミがすごくかっこよく見えるのも、
ある種の信念を持って犯罪を犯す
マキシマの曲がった考え方にも
どうしても惹かれてしまう。
コウガミは潜在班でマキシマはそうじゃない
{/netabare}
この物語の世界は、
ものすごく矛盾していて、
だからこそ「おもしろい」と思った。
あと、一点どうしても腑に落ちないところがあって・・・。
いや、他の人のレビューを読んでから考えよう・・・。