くろいぬ さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
考えさせられた
あるシステムの基準で人の人生が決定する世界。
自分の仕事や未来もその基準で決定されます。
主人公はその世界の警察官という立場でしょうか・・・新米の法の執行官です。
その世界はそのシステムによって、平和で安全で豊かな世界を実現しています。
システムの基準によって心の良し悪しを判断し裁く。
システムがその人を悪と見れば隔離、もしくは排除しようと主人公たちに求めます。
しかし、そのシステムも完全ではなく、ごく稀に悪事を働いても基準にかからず、さらに悪事を考えようとする人間が出てきます。
主人公はその矛盾に葛藤します。
悪事を働いていないのにシステムに必要ない人間として排除させられるもの、悪事を働いてもシステムにかからす平然と知らない顔をして生きているもの・・・
その基準ははっきりとは分からない、この世界が安定しているのでそれを正と思っている。
基準にかからない一人の罪人を追いかける自分の部下と、矛盾を感じながらも自分の職務に務める主人公・・・
そして、人々の信用しているシステムの実態を知った時、主人公は・・・
私たちが生活しているこの国は世界の中でも平和で豊かな国だと思います。
しかし、私たちが想像する幸せとは、周囲の人の影響でこれが正解だと思っているのではないか。
見る人によって印象は変わると思いますが、人の価値とは何かというのを少し考えさせられたこのアニメ、このようなアニメもいいなと思いました。