disaruto さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
今を取るか?未来を取るか?
制作はタツノコプロのオリジナルアニメです。
ジャンルはセカイ系金融バトルファンタジーです。
ノイタミナ作品になります。
平凡な経済学部生の余賀公麿は自立して公務員として安定した生活を獲得することを夢見ている。
そんな公麿のもとへミダス銀行通商部の真坂木と名乗る風変わりな男が現れた。
お金の話という珍しいジャンルの作品です。
同系列の作品に「狼と香辛料」がありますが、こちらよりも難解でしょうね。
キャラクターも個性的で、それぞれの考えを持ち、生き生きしていた印象。
用語がムズいので、ちょっと調べて見ないときつい可能性があります。
本当に本作を理解するならば金融の知識が若干必要です。
私は昔勉強した金融の知識を掘り起こしてなんとかなりましたw
バトルファンタジーですが、完全にバトルはオマケです。
そこに期待するとがっかりすること間違いなし。
イマイチバトルのシステムが分からんうちに終わってしまった。
どちらかというとテーマ性に興味があるかが大事になってきます。
本作のテーマはタイトル通り「今と未来のどっちが大事?」です。
ぶつかり合う思想が見どころ。
{netabare}最終話の二人のバトルシーンは鳥肌が立ちました。
「未来があって、今がある」とする余賀と、「今があって、未来がある」とする三國。
二人の衝突は避けられないし、どちらが正しいともいえない。
余賀が勝ち「未来」を手に入れたわけですが、そのために強大な「担保」としての「未来」が生まれ、再び金融街が生まれた。
ちょっと中途半端な終わり方ではありますねw{/netabare}
総括して、お金に価値がある意味、トレードオフな価値観など考えさせられるなかなかのアニメでした。
できれば2クールで見たかった感はありますね。
「あの花」に消された感じがしますが、興味があればどうぞ。