アレックス・ディノ さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
ガンダムシリーズの中では微妙だった!!
1999年にガンダム生誕20周年を記念して製作された、ガンダムシリーズの生みの親とも言える富野監督の作品。
【あらすじ】
正暦2343年。
月市民(ムーンレィス)の少年ロラン・セアックは「地球帰還作戦」の潜入調査員として地球の北アメリア大陸に降下。
川に溺れている所をキエルとソシエのハイム姉妹に助けられ、使用人として雇われる。
地球に降下して2年後の夏至の夜。ロラン(理由あって2年遅れ)とソシエは成人式の儀式に参加。
しかし同じ時にムーンレィスの女王部隊「ディアナ・カウンター」が地球帰還作戦を開始。
その時、地響きと共に人々に崇められていた神像「ホワイトドール」が崩れ始め、中から謎のMS「∀ガンダム」が現れた、ロランはそれに搭乗し戦う事になる。
(作品解説)
ストーリーの内容も「戦争というものがどういうものか」から「兵器の存在」について語られている。
物語後半に「黒歴史」という要素が登場するが、後にこの言葉は「消し去りたい過去、恥ずべき過去」を表すスラングとして今ではすっかり定着している。
ちなみに「∀」とは集合論や論理学で使われる「全ての~」を意味する全称記号である。
黒歴史としてガンダム全てを肯定した上でガンダム全てを否定したこの作品のタイトル及び主役機の名前としてはこれ以上ピッタリなものは無いだろう。
また∀ガンダム側の勢力が歴史を葬り、ターンX側の勢力が歴史を続けようとした事を考えると、ターンさせてもXのままであるターンXも意味深な名前である気がしないでも無い。
更にターンXがギンガナム曰く∀の監視役であるという事と、∀とターンXが干渉している時のマークが∀とAを合わせたものになっている等、本当に上手い名前が付いていると言えるだろう。
当時のインタビュー等から見ても明らかな事だが、富野氏はこの作品で自分が生み出してしまったガンダム(と、富野氏が大嫌いなガンダムを神格化する人々「小説や映画を知らず、物語と言えばアニメばかりに没頭するオタク層」)をぶち壊したかった様である。
殆ど同様の内容の発言をしている事や、過去に何度かガンダムを潰そうとしていた(Ζと逆シャア)事からも潰したがっている事だけは確実と言える。
黒歴史という要素や月光蝶というぶっ飛んだシステムは「今度こそ何が何でもガンダム潰しを成功させる」という決意の表れなのかもしれない。
またこの作品を最後に「ガンダム」そのものを終えるつもりだった様だが、ここまでしたにも係わらず結局ガンダムは生き残ってしまった。
その為富野監督はSEED以降のガンダム作品には否定的な意見を述べている。
今までのガンダムとは打って変わって近代的でのどかな情景が多く、殆ど「ロボットが登場する世界名作劇場」といった趣が強い。
それに付いては冨野氏によれば「『普通の人』向けに作ったんです。オタク達には分からない世界観だと思います」という事である。
シド・ミード氏がデザインしたメカニックもこれまでのガンダムシリーズとは一線を画したラインを持つものが多く、特に髭が特徴的な主役機「∀ガンダム」は賛否両論であった。
(感想)
主人公のロランは性格で言えば好きな方でそのところとしてはいいですね!!そういった迷いを生み出すと心の弱さにもつながるんだよなーーそれよりなぜロランはソシエを振り切ってしまったのかーーあれは個人的にはやめてほしかったですね!!
そしてギム・ギンガナムは生死不明となりましたがもっと生きてほしかったですね!!歌も他のガンダムシリーズよりはなんかノリノリではなかったしいまいちだったですね!!機体も強いイメージないしーーでもガンダムとしてはよかったですね!!まさに地球は戦争するところではありません!!ロランも人間としてより体が成長しましたね!!ロランは嫁だという人もいるでしょうね!とにかく最終話にあったソシエを振り切ることがなければ本当によかったですね!!