catcher さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
設定の無駄遣いは否めない
原作未読。
現実世界で発揮する機会がないトンデモ能力(ギフト)を持った3人が『箱庭』という世界に集められるところから物語りは始まる。ギフトを使ってゲームを行い旗印を揚げていくという設定は非常におもしろい。
更にこの3人、力的レベルは最初からマックスである。やたら強い。主人公に至っては頭脳も兼ね備えており、よもや無敵状態である。
このような設定からゲームには勝つこと前提で話が進むのはもはや序盤から解りきっていた。
ならば何を見所とするのか?好みはそれぞれあると思うが私は以下の要素を期待した。
①主要キャラたちの精神的な成長
これは描かれていなかった。というより精神的なレベルもマックスに近かった。
②我の強いキャラたちが打ち解けていくヒューマンドラマ
これは若干描かれていた。しかし悲しいかな10話構成。ほんのり申し訳程度に描かれていただけだった。
③理詰めによるゲーム攻略
これも序盤から中盤にかけては頑張っていた。しかしながら最終戦は予備知識が必要な解釈と黒ウサギによるチート能力がものをいっている。更に伏線が実にチープ。なにか囁いた描写から2分と経たないうちに「時は満ちました!!」とか言ってしまっている。これは非常にがっかりした。
箱庭におけるギフトゲームという設定自体は非常に興味を引くものなので、これが2期を予定しており、そのための伏線だったならよしとするが、単体で作品と呼ぶにはあまりにも中身のない仕上がりになっている。