「∀-ターンエーガンダムⅠ 地球光(アニメ映画)」

総合得点
65.0
感想・評価
62
棚に入れた
439
ランキング
3539
★★★★☆ 3.7 (62)
物語
3.6
作画
3.6
声優
3.6
音楽
3.8
キャラ
3.7

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ネタバレ

TDD さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

ガンダム異色の名作

 私は本作からはまって月光蝶、テレビシリーズと一気に見てしまいました。

 ガンダムとしては異色作ではありますが、ガンダムシリーズ全体に関わる重大な設定「黒歴史」が登場します。ガンダム作品のファンならこれだけでも一見の価値はあるでしょう。

 また、序盤では旧式の戦闘機との戦闘から始まりますが、話が進むとシドミード氏デザインの特徴的なMS同士の迫力ある戦闘が描かれます。ターンエーガンダムのデザインを見て「これがガンダム?」となる人は多いと思います。私も最初はMSの格好よさを楽しむことは諦めて観ていましたが、これが作中で動くと予想外に格好よく見えるものです。

 さらにヒロインをはじめとして、味方から敵まで特徴的、魅力的なインパクトのあるキャラクターだらけであるのも見どころです。

 TV版50話を映画2本に凝縮しているため、かなり展開は速いですが、最初からそれを知った上で台詞一つ一つを丁寧に読み取る事ができれば、最低限のシーンで絶妙に話が理解でき、TV版に劣らない面白さを十分に楽しめるようになっています。複数人で一緒に楽しむよりは、一人で台詞を聞き逃した時等は所々巻き戻しつつ話の流れを確認しながら観る方が向いているでしょう。

 確かに、TV版にあった洗濯出動(笑)やアデスカ編、ウィルゲイム編など丸々カットされた章も魅力的であっただけに惜しいですが、作品の最低限必要な本筋だけを抽出した結果ではないでしょうか。

 カットされている話が残念な一方、逆にテンポが良くなって感情移入しやすくなった部分も有りました。地球光終盤のソシエがギャバンの死を悼むシーンは、TV版ではギャバンが死んでからやや間が空いてしまっていたり、ロラン達がギャバンの死にあまり関心を寄せていない事には、核のことで頭が一杯にしても違和感を感じざるを得ませんでしたし、その後の中盤でやや退屈に感じるところもあったので、視聴が短時間で済む事も考慮すれば、また見直すことがあればTV版ではなく劇場版を選ぶつもりです。

投稿 : 2013/03/18
閲覧 : 389
サンキュー:

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