ちゃんもり さんの感想・評価

3.5
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態：観終わった

一気観の方がよい

久々に、こういうミステリーホラー作品のアニメ化ですね。
「リング」を皮切りにこういったホラー小説が
メディアミックスを前提に流行った時期がありましたが、
最近は下火になっていましたし。
※この辺は一発当たるとみんなで似たような作品を量産して
コンテンツ寿命を削る昨今の映像制作業界の悪癖としか
言いようがありませんｗ

というわけでご多聞に漏れず、この作品もめでたく
映画化されたようです。
私はアニメ版しか拝見していませんが、１クールアニメと
してすんなりきれいに尺に収まっていたところを見ると、
劇場版はどう考えても「１０分に１回無意味に人が死ぬ」
という「バトルロワイアル」の二の舞になっているような
気がしてなりません。

さて、お話ですが、
主人公の恒一くんは中学３年生。父の仕事の都合で
夜見山北中学校に転校してきます。病気で入院していた
ために１か月遅れで初登校してみると、クラスがなんだか
嫌な雰囲気。それは、26年前のとある事件をきっかけに
毎年「３年３組」で起こっている奇怪な現象に対する恐怖。
果たして恒一君は無事に中学３年生をやり切れるのか！？
驚愕のクライマックスに割目せよ！
とか言ってみたりして！

作画はこの手の作品としてはとてもきれいだと思います。
ＯＰやサウンド、暗めの色彩感など作品の不気味さを
上手く演出していますね。
個人的には煽りすぎてチープな感じがしないでもないですが。

シナリオとしてはいわゆる叙述トリックものです。
こういう謎解きモノに不慣れな人ならクライマックスで
「なにぃぃーーーー！？」と楽しめるでしょう。
ただし伏線の撒き方としてはわかりやすい部類です。
勘の鋭い方やお話作りに造詣のある方は気づいてしまう
かもしれませんので、何も考えず一気観がオススメｂ