りゃむ さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
何かが足りない
ラノベ原作のファンタジー作品。
ギフトと呼ばれる異能力をもった主人公格3人が箱庭と呼ばれる異世界に召喚され、召喚主である弱小チームに協力していく・・・
みたいな物語です。
まぁいろいろとありがちなファンタジー作品ですね。
作画は特筆するところはないけれど何ら問題ないくらいきれいではあります。
音楽に関してもきれいにまとまってて世界観を壊すものはありませんでした。
ここまではプラス評価もマイナス評価もない感じなんですが、問題は演出と脚本だと思います。
まずこの手のファンタジーにおいて“様々なゲームが行われる”と銘打ておきながら結局はバトルものになってしまうのは性質上仕方のないことだと思います。
それについては別にいいのですが、いかんせんそのバトルシーンが全く盛り上がらない・・・
間の取り方が下手だったり、魅せシーンの動きが微妙だったりと・・・
そしてもう一つ、原作未読なので推測でしかないのですが原作ではもう少し丁寧にキャラの背景や世界観、ギフト設定について説明されているのではないでしょうか?
全10話と短い話数(通し時間で4時間半ほど)のなかで物語を盛り上げ且つ最終回にキリよく終わらせる。このことを目指すあまり、この作品の根幹であり魅力であるはずのギフトゲームが茶番化してしまった感は否めないと思います。
そしてそのせいで主人公のチートっぷりが余計にうすら寒くなってしまった。
この作品たとえば夕方放送枠で1年50話でもう少しテンポ落とし目でやったら、設定の説明をブッ飛ばすならバトルシーンのかっこよさをもっと魅せられたなら・・・などあと一歩スパイスを入れていたらもっと評価は高かったと思います。