ヒロトシ さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
白雪姫+シンデレラ+魔法少女って感じ?
あの佐藤順一さんが原作・総監督を手掛けた魔法少女作品です。佐藤さんはカレイド・ARIAが有名ですが、かつてはセーラームーンや魔法使いTai!も手掛けていましたので、私としては90年代魔法少女系の重鎮という印象が結構強いです。まあ、セラムン・魔法使いTai!を純粋に魔法少女のカテゴリーに入れて良いのかは賛否両論あるとは思いますが。私としてはそう思うという事でw
{netabare}白雪姫伝説と銘打っている通り、主人公の姫乃にはリーフェナイツと呼ばれる7人の男が付き従っております。ただしあの白雪姫のように7人は小人でも年老いている訳でもなく、皆さんイケメンな所がミソであります。そして姫乃とその中の7人のうちの1人が『合体』しまして(別にやらしい意味ではございません)、変身をし、敵と戦うというのが主な展開になっています。リーフェナイツにはそれぞれ特色があり、変身後の衣装も個人個人によって違うので、マンネリ感を感じなかったのは良かったと思います。、後半になるに従ってプリーティアの宿命を軸としたシリアル路線に傾倒していき、同時に姫乃の苦悩を描いていったのは、等身大の少女の描き方に定評のあるサトジュンのカラーを大いに感じましたね。
姫乃は、父親が再婚した義理の母親の子供に苛められていまして、それに加えいきなり金持ちの人間になったという周囲のやっかみもあって、愛情というものを見失いかけている娘だったのですが、それをリーフェナイトと接する事で生まれる絆で埋めていき、そしてそこで得た自信を自分の家族にも還元してゆき、徐々に修復していく展開は良く出来ていたと思います。ただ1クールな上に前半部分は個々のリーフェナイトの自己紹介的なエピソードが続くので、若干関係の描き方に物足りなさと唐突さを感じたのも事実です。そこは勿体無いです。
石田曜子さんの歌う主題歌『White Destiny』は屈指の名曲です。{/netabare}