ぱるうらら さんの感想・評価
2.5
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 2.0
音楽 : 2.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
第1期以上に微妙だった
『生徒会の一存 Lv.2』はラノベ原作、1クール(全10話)の学園・パロディアニメです。
※原作を読んだ一個人としての感想。
元々配信専用のアニメだった為か、全10話と短い話数で構成された生徒会の一存の2期目は正直惹かれるモノが殆んど何も無かった。強いて言えば新しく可愛らしいキャラが登場した事くらいでしょうか。まず、放送話数が少ない為に仕方の無い事ではあるが、原作の内容が大幅にカット・編集され、一番要となる話(人気のあった話)を大まかにくっ付けアレンジしているため、その何処か薄くて大して繫がりの無い構成がとても良い出来とは言えなかった。
1期目はパロディネタによるギャグが多かったので1話完結バラバラ構成でも其れなりに高い評価を受けていたのかも知れないが、第2期(原作における後半部)は話の傾向がシリアス寄りなので、1話完結のバラバラな話を撒く第1期とほぼ同じ構成の第2期は構成の点で失敗している様に思う。と言うのも、原作でも話の繫がりが無い話の方が大半を占めているが、一人一人に焦点が当たった話や杉崎が本編の舞台裏で活躍する話等によって、終盤はそれらや他の様々な出来事が少なからず関係してラストの展開を作っていたと言った風に、全体的には繫がりが在って1つのストーリーを成していたが、第2期で一番大切なそれが見られなかったため。中途半端にシリアスな話が続く割りに纏まりが無いと此処までつまらなくなるのかと思った程。
また、登場人物同士の関係も薄いし、杉崎のリアクションやツッコミも微妙。生徒会メンバーの遣り取りにも違和感があり、とにかく話の内容が薄い。原作を読んでいた時は此処までのぎこちなさは感じなかった。
話数にも問題がある気がしますが、このシリーズは原作の文章と言う表現、ラノベの形式だからこそ楽しめる作品なのではないのかと思う。個人的にはアニメよりも原作を勧めます。