こたろう さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
元ネタはボンバーマン
言うなればバトルロワイヤル。
実際に人間同士を殺し合いさせる、エゲつないバイオレンス。
ネットゲームのルールを現実に実現し、拉致してきた人間をプレイヤーとして極限状態に追い込み、特殊な武器を与えて戦わせるという設定。
武器は銃火器ではなく、爆弾。
色々な種類の爆弾を、それぞれの特性を活かした戦術で戦わせるのが特徴です。
題材が題材だけに、とにかくムナクソが悪い。
主人公は「俺はまだ本気だしてない!」な糞ニート。
女子高生を強姦。
DV、少年殺人犯・・・などなど。
救い様のない隠遁とした人間模様を、初っ端から次々と見せ付けられます。
うーん、こういうジャンル、ちょっと苦手^^;
面白くなるの?これ?
・・・・と、序盤では不安に思っていました。
ですが、いざ話が進んでいくと、ニート主人公は段々と主役らしさを発揮して活躍します。これがなかなか面白い。
この殺し合いの元となったゲームが得意であるという設定なので、次々と襲い来る敵を経験と頭脳戦を駆使して退けていく展開。
しかも極限状態である筈のなか、綺麗事を述べながらも生き延びていきます。
1話では嫌悪感しか感じなかったゲーム依存症の無職引きこもり主人公でしたが、話が進むにつれて、
「お、案外いいやつじゃん」
と思わせるストーリーの運びは良かったです。
戦闘における駆け引きや戦術も、素直に面白いと思えます。
結局、この物語は主人公の精神的な成長と人間不信のヒロインが心を開き絆を深める話としてまとまっています。
割とご都合主義的な展開ではありましたが、殺伐とした世界の中で主役2人が引き立っていて好感がもてました。
周囲から消えて欲しいと願われる人間達。
なかなかゲスな人物揃いで切ないですが、当初思っていた程陰惨ではなかった作品です。
バトルものとして普通に楽しめました。
原作は連載中との事ですが続編もあるなら、楽しみでもあります。
最後に一言、文句を。
高橋名人、君がいちばん要らない。声優でもないアンタは消えて欲しい。