disaruto さんの感想・評価
4.6
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
良作SFアニメ。ロボットについて考えさせられる
もともとweb配信していたものを再編集し、新撮映像を加えた劇場版です。
割とよくあるテーマ、「ロボットと人間は分かり合えるのか、ロボットに心はあるのか」を取り扱っています。
よくあるだけに陳腐になる危険性を持ちますが、とても面白く視聴できました。
ちょっとわかりずらい(というか伏線張りっぱなし)ところもありますがね。
根幹にあるテーマへの考え方の提示が素晴らしかった。
演出でいえば個性的なカット割・構図が多く、また聴覚的にも新しいものがありました。
いきなり大きくなる音、立体感のある音。
あまり聞きなれていなかったのでちょっとびっくりしました。
以下あらすじと考察。
{netabare}主人公リクオとその友人マサキが「イヴの時間」というカフェを訪れることから話は始まります。
そこで人間にしか見えないアンドロイドの女の子、お互いを思いあい正体がアンドロイドと知らないカップル、見た目からしてのアンドロイド、育児用アンドロイドと触れ合います。
それを通して、リクオは「アンドロイドにも心があるんじゃないか」と思うようになり、マサキはそれをドリ系として一笑に付します。
マサキの考えは正しいとは思います。人間に作られている人間以外のものが心なんて持つはずがない、命令を聞くだけだ、と。
実際テックスは命令されてずっと黙っていたわけですし。
しかし、アンドロイドも主人である人間と触れ合うことで主人のことを思いやり、行動することもまた劇中で示されていました。
どっちが正しいというわけではないのですが心情的にはアンドロイドを容認したくなりますね。やたらと劇中で倫理委員会のCMが流されたことに影響を受けたのでしょうか。{/netabare}
なんだか近未来で本当にこういう状況になる可能性がありそうなので、ぜひ考えながら見ることをお勧めします。
是非続編をやってほしいです。
どうでもいいですが、サミィに萌えを感じました。