disaruto さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「戦闘因果」と漢の成長物語
制作はGAINAXのオリジナルアニメです。
ジャンルは熱血系SFロボットです。
全27話の四部構成。
第一部立志編「これは、まだ自分の運命に気づかぬ一人の漢の物語」
第二部風雲篇「これは、運命と闘い続ける漢の物語」
第三部怒涛編「これは、運命に裏切られながらも、自分の道を探し続ける漢の物語」
第四部回天編「これは、戦闘因果に支配された宇宙の運命に風穴をあける漢の物語」
日曜日の朝に放送されていた、熱血系ロボアニメ。
朝にやるのに相応しいかどうかは不明w
本作の特徴は、大変な勢いでスケールアップしていく世界観にあります。
最初は地上に出て敵をやっつけるだけの話かと思いきや、終盤はそれはもう凄いことになります。
戦闘に関しては基本的に理屈なんて関係ないですw
気合と勢いでなんとかしますw
無駄に理屈をこねないので、わかりやすいし熱が入る。
加えて戦闘シーンの演出が良いですね。
作画もぐりぐり動いて面白いと思います。
しょこたんの歌は本作にぴったり。
一部、二部の若干の茶番感は気に入りませんでしたが、三部で責任をしっかり描くあたりは良かったです。
良い緩急のつけ方だと思います。
こういう作品構成は見たことがなかったので新鮮でした。
実際、私は三部で完全に引き込まれた。
戦闘で理屈が関係ないため、多生のご都合展開は目立たないのも本作のプラスポイント。
「熱血」について。
勿論シモンが主役のわけですが、一部から三部にはもう一人主役扱いがいるわけです。
一部はカミナ、二部はニア、三部はロシウですね。
戦闘シーンには熱を感じましたが、「言うほど超熱血か?」とそこはかとなく思っていました。
シモンではなくその他三人が物語の主眼に置かれているから。
ですが、三部で{netabare}敵であったヴィラルと共闘することになった{/netabare}あたりからは全体的な熱量が上がりますね。
四部で完全にシモンと仲間の戦いに主眼が置かれてからはとにかく熱い。
なんかダサいと思っていた口上がカッコよく聞こえる不思議w
シモンのラスト口上なんて格好良くてちょっと泣いたw
理屈は関係ない本作ですが、伏線はしっかりと張っています。
人類が地中での生活を余儀なくなれたのはなぜ?
ドリル、螺旋の意味って何?
「戦闘因果」に支配された運命とは?
ここら辺を重視して見ればきっと楽しめるはず。
単純すぎるストーリーながらも楽しめるのは、要所の伏線が効いているからでしょうね。
総括して、熱くなって泣ける良い作品でした。
序盤は微妙かもしれませんが、まあ軽い気持ちで見ていただければ幸いです。
熱血モノも悪くない。
そう思えた一作でした。