「TARI TARI(TVアニメ動画)」

総合得点
88.5
感想・評価
4479
棚に入れた
20717
ランキング
109
★★★★☆ 4.0 (4479)
物語
3.9
作画
4.1
声優
4.0
音楽
4.2
キャラ
4.0

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ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

音楽って素晴らしい♪

本作はP.A.WORKSが手掛けるオリジナルアニメーションである。神奈川県藤沢市・鎌倉市を舞台に、5人の個性溢れる登場人物が、それぞれの目標に向かって切磋琢磨し、時には悩みながら、青春を謳歌する。本作の主軸である「合唱」は、青春の爽やかさを十二分に表現し、5人の友情を繋げていた。また、歌の上手い声優を集めたので素晴らしいものに仕上がった。合唱シーンは見物である。作画も大変美しい。

あらすじ
{netabare}
白浜坂高校の声楽部に所属する宮本来夏は、ピアノ担当の上野みどりの譜面捲りを担当していた。前々から歌を歌いたいと希望していた来夏の思いを察したみどりは、顧問である教頭先生に一度言ってみたらと来夏に問いかける。しかし、来夏は教頭先生から去年の発表会での失敗を指摘されたうえに「音楽の才能は無いから諦めなさい」と断られたことに憤り、声楽部を退部して新たに合唱部を作ることを決意する。

来夏は親友の沖田紗羽と弟の誠を誘い、元音楽科だった坂井和奏も誘うが、母親の他界によるトラウマにより歌から遠ざかっていた和奏には、入部を断られる。紗羽は来夏の望みを叶えたい思いから和奏を自宅に招き、「合唱部を作るのに名前だけ貸してほしい」と頼み込むことで、和奏から一時の承諾を得た。和奏がピアノを弾けることを知った来夏は、ケーキを奢る代わりに練習を手伝ってほしいと頼み、発表会への参加を果たした。しかし、発表会が終わると誠をはじめ合唱部の部員たちは相次いで退部していき、残り部員が3名になったことで教頭先生から廃部の宣告を受けてしまう。同じようにバドミントン部の廃部を宣告されていた田中大智とウィーン(前田敦博)は、互いの入部を賭けてバドミントンで勝負するが、来夏たちに敗れて合唱部への入部を余儀なくされる。しかし、大智のバドミントンに対する熱意を察した来夏は、合唱部とバドミントン部を統合した「合唱時々バドミントン部」を設立する。かくして、5人の部員達の物語が始まった。
{/netabare}

感想

全体の評価としては大変よい。作中でも日常場面を挿入しつつ、将来に苦悩したり、一つ一つのことを皆で協力して頑張ったりする姿は、青春を感じた。
但し、強引な設定や話のブレが多少あったことは遺憾である。例えば、{netabare}騎手を目指しているのに体重制限を知らなかった紗羽や、態度が豹変した教頭、急に持ち上がった廃校(しかも現実味が無い)、急遽中止になった文化祭、急に引き下がった文化祭中止を声高に叫んでいた理事長・・・
{/netabare}1クールにしては話の要素が多すぎて、登場人物の掘り下げ話が浅くなりがちで、主軸の「合唱」をメインとした話がなおざりになってしまった。2話完結を意識し過ぎて、全体を俯瞰した話、一貫したテーマを作り出せなかったのではないかと思う。

しかし、青春群像活劇としては、王道路線を採っており、楽しめる作品に仕上がっている。特筆すべきは音楽で、流石は音楽をメインにした作品だけあって、OP,ED,劇中歌、どれをとっても素晴らしい。私は2話のED曲「心の旋律」がお気に入り。

総評

本作は十分に青春を感じることの出来る良作である。また、本作の音楽性は素晴らしい。未視聴の方は是非。

投稿 : 2013/04/13
閲覧 : 404
サンキュー:

36

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