ヒロトシ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
可愛い絵柄とは裏腹に内容はちょっとハード
今やAKBのオッサンのイメージが強い秋元康が原作を担当した変身ヒロイン作品。90年代前半はセーラームーンがこのジャンルを引っ張っていましたが、その流れに乗っかろうとしたのか、対抗しようとしたのか、定かではありませんが、可愛らしい絵柄とは裏腹にハードなストーリーがウリの作品でした。
{netabare}この作品何が他の変身少女作品と違うかって、戦う敵が結構強い!・かつてのサポート役で好きだった人が死んでしまうけど復活して敵になる!・最後は地球の運命と引き換えに自分の命を投げ出す選択を迫られる!(10歳の女の子に)
という風に秋元氏はサドかというぐらい主人公であるりりかに残酷な運命を背負わせるんですね。セーラームーンもこうした設定ありましたけど、あれは基本的にサポート役が最初から最後までしっかりしていたし、共に戦う仲間もいたというのも大きかったと思います。この子は相棒こそいましたが、最終的には1人で頑張らなきゃいけないので、悲壮感が一層増して見えましたね。
りりかも健気に頑張ろうとはしますが、やはり10歳の女の子からか、時折塞ぎ込んだり、周囲に当たるといったシーンもありました。この辺は逆に子供らしさが出ていて良かったかなと。逆に達観していたら怖いと思いますしw {/netabare}
大地丙太郎初監督作品でもあり、基本的にコメディ路線を主戦場とする同監督作品の中ではギャグ色の少ない異色作ではあります。もしかしたらこの作品を監督した事によるシリアスの反動があって、ギャグ路線に一時傾倒していったのかなと、私はそう推測しています。マサルさんのOPでもパロられているように思い入れは同監督には深かったのでしょうが、その分、もっと幸せな話にしてあげたかったという想いもあったのではないかなと、その場面を見て感じたりもしました。