ヒロトシ さんの感想・評価
4.7
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
僕達!地球防衛組!
陽昇学園5年3組に所属する18人の小学生が、エルドランから託されたライジンオーで、地球制服を企むジャーク帝国と戦う、俗に言われるエルドランシリーズの第1作にあたります。パイロットだけでなくサポートする側も全員小学生なのと、出撃時に校舎が変形して、そこからロボットが飛び出す等、より低年齢層を意識した作品になっています。
{netabare}メインはライジンオーのパイロットを務める仁・飛鳥・吼児の3人ですが、サポート役に回る残りの15人が空気かというと決してそうではなく、各人ライジンオーの出撃・戦闘に対して大きな役割を背負っており、何らかの形で地球防衛組が全員揃わない場合は戦力比20%マイナスになったりしてしまう事もありました。クラスの団結力が敵を倒す原動力になるので、日常生活においての結びつきの強さも同様に描写され、地球防衛組の成長を楽しめるのも、この作品の大きな魅力の1つです。18人の地球防衛組にはそれぞれ個別エピソードも用意されていまして、51話という長い尺をフル稼動して制作してくれたという印象が強いです。
地球防衛組の子供達も勿論ですが、それを見守る大人達の存在もこの作品では大きかったように思います。特に5年3組の担任の篠田先生はライジンオーの戦いには直接関与していないものの、生徒達に対して惜しみない愛情を注ぐことで、地球防衛組の縁の下の力持ちな役割を果たしていました。また地球防衛組の活動と学校生活をちゃんと区別して考えていて、緊急を要する件でもない限りは、生徒達に学業に専念する方針を貫いていました。その事でよく仁達と対立もしましたが、篠田先生が戦闘に巻き込まれた時は、クラス全員が一丸となって先生を救い出そうとするなど、生徒に非常に慕われていた人物でした。現実の学校の先生は私は好きになれない人ばかりですが、篠田先生は今でも好きな先生像ですね。{/netabare}
91年と非常に古い作品ですが、アイデア・登場人物の魅力・ライジンオーのデザインの格好良さは素晴らしいものがあると私は思います。ゴッドライジンオーが私が買ってもらった初めてのロボットのおもちゃだった事もあってか、この作品に対する思いいれは深いですね。OP/EDも作品の明るい雰囲気を受け継いだ、聞いていて元気になれる曲です。見ていて非常に元気を貰えるアニメですので、興味がある人には見て欲しいなと思います。